美川憲一、東京・EX THEATER ROPPONGIで「ドラマチックシャンソン2023」を開催! 「これからの私を見ていて」と意気込み語る
歌手の美川憲一が9月11日、東京・港区のEX THEATER ROPPONGIで毎年恒例の「ドラマチックシャンソン2023」コンサートを開催した。
今年8月に発売した新曲『ふたつの愛』が好調な美川憲一。今年で22回目を迎えた「ドラマチックシャンソン」シリーズは、美川がライフワークにしているステージ。3年ぶりの開催となった昨年に続き、今年もこの日のために新調したきらびやかな豪華衣装3着を披露し、『バラ色の人生』『愛の讃歌』『生きる』など全18曲を歌唱した。
デビュー60周年を目前に控えた美川は、会場に集まった920人のファンに感謝を伝え「気合が入ればなんでもできるわよ。負けちゃだめよ」とエール。2時間にわたって、独特の“美川節”で会場を酔わせ、観客をドラマチックに魅了するステージとなった。
60周年に向けた意気込み&大先輩・越路吹雪とのエピソードを明かす
美川はコンサートの開演前に、大勢の報道陣を前に取材に応じた。
この日のコンサートの見どころについて、美川は「今日の見どころは、今までシャンソンを20年以上やってきて、そのなかで集大成として、いろいろとリクエストを頂いた曲をやらせていただきます。選曲はドラマがあるように、しっかりと選びました。衣装は、今日1日のために新しく3着オーダーしました」と明かした。
「最近、物価が上がっていますけど…」と記者にツッコまれると、美川は「しょうがないでしょ、物価が高くても。衣装にはお金の糸目を付けませんから。お客さんに喜んでいただいて、『いい衣装だな、似合うな』と言っていただきたい。淡谷のり子さんと越路吹雪さんに教えられましたので、オートクチュールで作っております」と語った。
来年生誕100周年を迎える先輩、故・越路吹雪からの教えについて、「30代ぐらいの時に、越路さんのお家に行ったら『この家は家賃払って借りてるのよ』と仰っていました。『豪邸に住むと仕事もあまりしたくなくなるから、身を粉にして働くの。衣装もお金がかかるのよ。だから美川くんもちゃんと自分磨きをしなきゃだめよ。宝石はちゃんと本物を着けるのよ』と仰っていました。でも(宝石は)くれなかったわ(一同笑)」と明かした。
6月にLINE CUBE SHIBUYAで開催したコンサートでは、歌手の“生涯現役”を誓った美川。来年デビュー60周年を迎えるにあたり、「やるっきゃないですよね。とにかく健康第一で、いいステージをしたいと思っています。今日が終わったら、神戸と京都でコンサートをさせていただきます。おかげさまですごく忙しい。この前はクルーズ船で、1日に4ステージもやったのよ。4回よ。やれるのよ、しぶといから」と明かした。
“芸能界の御意見番”として、ジャニーズ問題に率直な思いを明かす
記者が「最近芸能界も騒がしく、こういう水の向け方もあれですが、美川さんが気になるニュースはありますか?」と聞くと、美川は「やっぱりジャニーズでしょうよ。皆さん聞きたいのはジャニーズでしょ」と答え、率直な思いを明かし始めた。
まずは、7日に行われたジャニーズ事務所の会見について「6月に行われた渋谷でのコンサートの取材では、ジュリー(藤島ジュリー景子)さんには辞めないで頑張ってほしいとエールを送ったんですが、被害者のことを考えて皆さんで相談なさって、記者会見でしっかりとお答えになっていて。会見は前半の2時間ぐらい見せていただきました。しっかりとした対応をされていて、良かったんじゃないですか?性加害があったことを謝罪したのは大きなことだったと思いますよ」と明かした。
東山紀之がジャニーズ事務所の新社長に就任した件については、「俳優としても司会としてもちょうど脂も乗ってきて、本当は辞める必要はないですけど、2股はかけられないですよね。ジャニーズ帝国をそのまま引き継ぐというのは、並大抵のことじゃないと思います。『死に物狂いでやります』と仰っていましたが、まさにそうです。やって良くなって当たり前、昔と比べてあの時の方が良かったと言われないように、そういう覚悟で臨んだんじゃないですか」とコメント。
また、ジャニーズ事務所が今後も社名を継続使用していくことについては、「『ジャニーズ』という言葉はジャニー喜多川さんのイメージがありますけど、ジャニーさんとメリーさんがあれだけ大きなジャニーズ帝国をおつくりになられたんだから、どんなことがあっても、私の意見としては、名前は変えずにおやりにやった方がいいと思います」と私見を述べた。
故・ジャニー喜多川の性加害についての噂を聞いたことがあるかどうかを聞かれ、美川は「もう、ずっと知ってましたから」と吐露。「暗黙の了解で見てみない振りをして、マスコミの方たちもそうだったと思う。あの時代は皆、触れてはいけない、言ってはいけないという気持ちでした。そういう時代でしたから」と続けた。
さらに美川は、過去にジャニーズ所属タレントに噂の真相を聞いたことがあったと明かす場面も。「(その方は)聞いても言わなかったです。しっかり口を結んでお話になりませんでした。笑ってごまかしていましたね。そういう時代でした」と振り返っていた。
最後に美川は、「芸能界はいろいろと大変な時代になっておりますけども、そのなかで私が60年歌い続けてこられたことは、皆さんの応援のおかげです。報道陣の皆さんのおかげで露出もさせていただいて、心から感謝申し上げます。私はけっこう長生きすると思うのよ。しぶといから。だからこれからの私を見ていてください。しっかりとやってまいります。皆さんもしぶとく生きてください」とあいさつして締めくくった。
来年はデビュー60周年を迎える美川憲一。新しい挑戦を続ける美川に今後も注目していきたい!
セットリスト
M1 インシャラー
M2 夜明けのメロディ
M3 嘘
M4 時は過ぎてゆく
M5 アプレトワ
M6 思い出のサントロペ
M7 今・今・今
M8 初日の夜
M9 バラ色の人生
M10 明日は月の上で
M11 貴婦人
M12 王様の牢屋
M13 街角のアヴェ・マリア
M14 朝日のあたる家
M15 歌いつづけて
M16 生きる
M17 黒い鷲
M18 愛の讃歌
美川憲一『ふたつの愛』
発売中
品番:CRCN-8594
価格:¥1,400
【収録曲】
1.ふたつの愛(作詞・作曲:木村竜蔵/編曲:遠山 敦)
2.当たり前のように(作詞:原 文彦/作曲:木村竜蔵/編曲:遠山 敦)
3.ふたつの愛(オリジナル・カラオケ)
4.当たり前のように(オリジナル・カラオケ)
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