三山ひろしが東京・明治座でスペシャルコンサートを開催 「ひとり大忠臣蔵」を披露し1300人の観客を圧倒!

三山ひろし
2023.12.20

歌手の三山ひろしが12月19日、東京・中央区の明治座「三山ひろしスペシャルコンサート2023~挑戦!ひとり大忠臣蔵~」の初日公演を行った。

今年デビュー15周年を迎え、年末の第74回NHK紅白歌合戦への出場が決定している三山ひろし。けん玉をはじめ、ドラム、ギター、落語と活躍の場を広げる三山が、明治座150周年記念公演として開催される同公演で、今年生誕100周年を迎えた国民的歌手・三波春夫が創作した「ひとり忠臣蔵」の世界に挑戦する。

三山ひろし

第1部は「ひろしのHAPPY忘年会」と題したコンサートを開催し、サンタクロースに扮した三山がステージに登場。『北海港節』『どんこ坂』などのオリジナルヒット曲をはじめ、『酔歌』などのこの季節にぴったりのカバー曲やギターの弾き語りを披露した。さらに、三山が新たな歌世界に挑戦した、来年1月10日(水)発売の新曲『恋…情念』をコンサートで初披露し、観客を沸かせた。

第2部の「新・ひとり忠臣蔵」では、三山が長編歌謡浪曲や、長槍を用いた大立ち回りを披露。三山は1時間半にわたって、完成度の高い名演技で1,300人の観客を圧倒し、“多芸多才”の三山だからこそ織りなすことができる「唯一無二のステージ」を披露した。

「“らんまん”な1年の締めくくり。覚悟を決めて舞台に臨みたい」

三山は開演前に取材会を行い、第2部の監修を手がけた三波春夫の長女・三波美夕紀さんが同席した。

三山はこの日の公演について「三波先生が作った大きな作品ですから、気合いを入れて練習を重ねてまいりましたが、緊張しています。討ち入りに行った赤穂義士たちの思いとは全然比べ物にはなりませんが、覚悟を決めて舞台に臨むというのは通じるものがあるのかなと思います。劇場公演ですので、普通のコンサートとは違うものをお届けしたく、殺陣やお芝居の要素を取り入れました。和風ミュージカルのような雰囲気になっているかと思います」と紹介した。

三山ひろし

美夕紀さんは「三山さんは今回初めて長編歌謡浪曲を披露するわけではなく、これまで何百回も披露されて今日があります。普通のお家に生まれた三山さんが、長編歌謡浪曲という三波が作ったジャンルをくらいつくように勉強して、芸の域に達するまで研究なさって今日の披露になったんだと、三山さんの半生を思うような舞台になっていて感動しています。三山さんは今年15年目になられますが、『大忠臣蔵』を発表した三波も歌謡生活15年目の時でした。三波春夫の生誕100年の今年、忠臣蔵をやってくださるというご縁をとても強く感じます」と期待を込めた。

三山ひろし

三山は、尊敬する三波春夫について「三波さんは歌う学者と言われるほど、常に研さんを重ねて勉強されている方でした。お会いしたことはありませんが、歌に対する姿勢や芸に対する姿勢は本当に素晴らしいと思います。三波さんの『歌芸の天地』という本は歌い手としての道標・教科書のような気がして、道に迷いそうなときはいつも読み返しています」と思いのたけを語った。

それを受けて、美夕紀さんは「三波は弟子を持ちませんでしたが、今この時代にこういう方が現れてくださって、本当に喜んでいると思います」と目を細めた。

三山ひろし

今年は、NHK連続テレビ小説「らんまん」に出演し、最新曲『北海港節』で第56回日本作詩大賞を受賞するなどの活躍を見せた三山。「皆さんの応援のおかげで、良い形で15年目を迎えることができました。 “らんまん”な1年で締めくくるためにも、今回の公演だけは大成功のうちに終わらせたい」と意気込みを語った。

最後に三山は、今年のNHK紅白歌合戦について「演出はまだ決まっていません。けん玉をやるかどうかも…。まだ何も聞いていません」と明かしたが、大晦日に向けて気合十分の様子を見せていた。

同公演は21日まで3日間、4公演行われる。幅広く活躍の場を広げ、渾身のステージを披露し続ける三山ひろし。これからも観客が息を呑むような圧巻のステージに期待したい。

三山ひろし

三山ひろし『恋…情念』

2024年1月10日(水)発売

品番:CRCN-8623
価格:¥1,500(税込)

【収録曲】

1.恋…情念(作詞:原 文彦/作曲:弦 哲也/編曲:猪股義周)
2.雲(作詞:日野浦かなで/作曲:弦 哲也/編曲:猪股義周)
3.恋…情念(オリジナル・カラオケ)
4.雲(オリジナル・カラオケ)

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