福田こうへいが東京・明治座で3月8日開幕の座長公演に向け公開リハーサル、合同取材会を開催! 「皆さんに必ず喜んで、楽しんでいただいてお帰ししたい」と意気込み語る

福田こうへい特別公演
2024.3.7

歌手の福田こうへいが座長を務める「福田こうへい特別公演」が、2024年3月8日より東京・明治座で開幕する。公演に先がけて6日にマスコミに向けて公開された、最終リハーサルと合同取材会の模様をお届けする。

本公演は2月の大阪・新歌舞伎座での座長公演から、舞台を東京・明治座に移して開催。明治座での座長公演は福田にとって7年ぶり2度目となる。公演は2部構成で、第1部では股旅物の時代劇『鯉名の銀平 雪の渡り鳥』を、第2部では「福田こうへいコンサート2024」と題して、自身が構成・演出を務めるコンサートを開催する。

この日マスコミ向けに公開された第1部『鯉名の銀平 雪の渡り鳥』は、“股旅物”というジャンルを生み出した劇作家・長谷川伸の代表作のひとつで、本作も股旅物の人気作だ。福田は主演として、伊豆下田を舞台に、愛する人と故郷を守るために戦う、熱く人情味あふれる銀平を演じる。

福田こうへい特別公演

福田はこの日の舞台で、好評を博した大阪公演に引き続き、想いを寄せ合いながら結ばれぬ恋模様や、弟分の卯之吉との情感たっぷりのやり取り、殺陣の大立ち回りなど多彩な役回りを、リハーサルとは思えぬ見事な完成度で好演。

福田こうへい特別公演

特に2022年大阪公演の時代劇『望郷 風の流れ旅』で初披露し、今回の公演で再度の挑戦となった殺陣は圧巻の出来栄え。また劇中の、観客の笑いを誘う軽妙なやり取りからは、福田自身の明るいキャラクターも良く作用し、役柄を超えた個性・魅力が光った。本公演に向けて、そして公演中のさらなる進化や変化に、期待が膨らむリハーサルとなった。

福田こうへい特別公演

公演直前の出演陣にインタビュー!

この日は最終リハーサルの公開にあわせて合同取材会が開催され、主演の銀平を演じる福田こうへい、ヒロインのお市役の飯窪春菜、銀平の弟分・卯之吉役の蒼木陣、お市の父・五兵衛役の桜木健一が報道陣の質問に答えた。

福田こうへい特別公演

出演陣が会見場に登場すると、まず福田が「いよいよ明治座さんの会場をお借りして、時代劇、そしてコンサートを開催させていただきます。今回のお芝居も、真剣と笑いと、また涙を誘う場面も多々ございます。来ていただける皆さんを必ず喜んで楽しんでいただいてお帰ししたいなと思いますので、何卒よろしくお願いいたします」と挨拶。

卯之吉役の蒼木は「大阪の千秋楽でこうへいさんが『家族が増えました』とおっしゃったように、座組(出演陣)が稽古のときからずっとひとつの家族のようで。大阪の期間を経て、よりひとつになって明治座に来られたのかなと感じています。ご来場いただくお客様に、この作品のエネルギーや熱量、その時代に生きている様を一生懸命届けたいと思いますので、最後までよろしくお願いいたします」と意気込みを語った。

福田こうへい特別公演

お市役の飯窪は「こうへいさんのお相手役ということで、それだけでもとても光栄なのですが、『鯉名の銀平 雪の渡り鳥』は様々な偉大な先輩方も演じられてきた時代劇で、その中でお市を演じられることがとても嬉しいです。私なりの強くてかわいらしいお市をお届けできたらなと思います」と思いを語った。

五兵衛役の桜木は「『鯉名の銀平 雪の渡り鳥』は長谷川伸先生の大傑作でございまして、皆さん大昔からご存知の演目です。先月大阪の新歌舞伎座で公演が始まる時に、東京は雪でした。向こうに着いてもほとんど雪、帰る時も雪、8日もまた雪が降るとのことで、まさに『雪の渡り鳥』、縁起がいいなと感じております。ぜひ皆さんに楽しんでいただけますよう、精一杯みんな頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします」と、連日の雪にちなんで語った。

福田こうへい特別公演

今回演じる銀平の魅力について尋ねられた福田は「突っ張っていながらも、曲がったことが大嫌いみたいな、昔ながらの時代劇らしい良さがあります」と答え、「自分自身時代劇を見て育ったので、『最後はいい形で終わる』というのは分かっているんですけども、(観客の)皆さんをどうその最後に誘導できるかが、演者さんお一人お一人の個性も際立つ楽しさです。そういった点が、現代劇よりも時代劇をやりたいと私が望んだ理由ですので、頑張って表現したいなと思います」と、時代劇にかける思いを語った。

続いて、共演者から見た福田の銀平の魅力についての質問には、まず桜木が「それはなんといっても立ち回りです。雪の中の立ち回りでね、ガッと決まった時に『銀平!』と言われる。ものすごくかっこいいですよ」と答え、飯窪は「ちょっとシャイで、だけど遊び心もあるところが、銀平の可愛らしさだなと思います」と話した。

続けて蒼木が「銀平と卯之吉の二人のシーンで、背中越しに言葉を投げてくださる時の、後ろ姿の大きさがすごく男らしくて、『ああ、こんな背中にいつかは』と、卯之吉として思っているんだろうなと思いながら演じています」と語ると、桜木は「鶴田浩二さんが、『俺の背中が全部を見せるんだ』と語っていて、芝居しながら『あれ、鶴田さんとやっているのかな』と、そっくりだなと感じます」と過去の共演から感じた印象を述べ、福田が思わず謙遜する場面も。

福田こうへい特別公演

また福田は大阪と東京での観客の違いについても触れ、「大阪と東京で、笑いの場所が共通だったり違ったりします。みなさんの反応によって、セリフ回しのスピードだったり方向だったりが変わりますので、東京であまり笑いが来ないと、しんみりした舞台になるかも…まだドキドキしています」と語った。

注目して欲しいポイントについて、桜木は「特に銀平がお市を諦めていく悲しさに、ぜひジーンとしていただきたい」、蒼木は「複雑な人間模様の中で、芯の強い男たちが生きていく様を注目してほしい」、飯窪は「明治座に花道が作られるのが久しぶりと聞いて、私自身は花道が初めての経験。また『雪の渡り鳥』ということで、下田の町が雪景色に変わる瞬間も見てほしい」と語った。

第2部のコンサートについて、福田からは「初日・中日・千秋楽といらしていただけるお客様、毎公演いらしていただけるお客様もいらっしゃいますし、飽きのこない工夫をしたいと思います」と、大阪公演とは違った演目・演出への期待を感じさせる言葉が。第1部の出演者がコンサートに登場し、繋がりを感じられる演出も考えているという。

福田こうへい特別公演

会見の後半には、報道陣から同郷の大谷翔平選手の結婚に関する質問も。福田は「あのくらいの賞金稼ぎなら心配ない、末長くお幸せに…と思います。もし岩手や、日本に戻ってきたら、紅白ぶりにお会いして写真の1枚でも撮りたいなと。結婚については、必ず幸せになるでしょうから。私の方が『憧れ』ております」と答え、報道陣の笑いを誘った。

最後に福田は「今から、彫刻であれば削り出し、磨きのかかる1日1日、1公演1公演となります。第1部の演者さんの変化をお楽しみに、そして第2部は皆様を必ず元気にできるコンサートにしたいと思いますので、よろしくお願いいたします」と締めくくった。

公演は3月8日(金)から月末の3月31日(日)まで開催される。第1部の芝居はもちろん、第2部の演歌、民謡、流行歌など多彩な演目や、新曲『庄内しぐれ酒』の披露にも注目だ。また、終演後には握手会なども企画されているとのこと。

見どころ盛りだくさんの「福田こうへい特別公演」に期待したい!

福田こうへい特別公演

福田こうへい特別公演

2024年3月8日(金)~31日(日)
東京・明治座

詳細はこちら:
https://www.meijiza.co.jp/info/2024/2024_03/

お問い合わせ:
明治座チケットセンター
03-3666-6666
(10:00~17:00)

福田こうへい『庄内しぐれ酒』

福田こうへい『庄内しぐれ酒』KICM31121

発売中

品番:KICM-31121
価格:¥1,650(税込)

【収録曲】

1.庄内しぐれ酒 (作詞:荒木とよひさ/作曲:徳久広司/編曲:南郷達也)
2.親友よ(作詞:本橋夏蘭/作曲:大谷明裕/編曲:野村豊)
3.男の祭り唄(作詞:石原信一/作曲:弦哲也/編曲:南郷達也)
4.庄内しぐれ酒(オリジナル・カラオケ)
5.親友よ(オリジナル・カラオケ)
6.男の祭り唄(オリジナル・カラオケ)

『庄内しぐれ酒』配信リンク:
https://king-records.lnk.to/shonai_shigurezake

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