演歌第7世代が東京・日本橋三井ホールでコンサートを開催! 卒業の新浜レオンに、辰巳が「大みそかは一緒に紅白に出よう」と涙で再会誓う
歌手の辰巳ゆうと、二見颯一、新浜レオン、彩青、青山新が3月15日、東京・中央区の日本橋三井ホールで「我ら演歌第7世代! 春一番スペシャルコンサート」(主催・TOKYO MX)を開催した。
2021年から全国各地でコンサートを行い、演歌・歌謡界を盛り上げている演歌第7世代。幅広い世代に絶大な人気を集めている彼らだが、今回のコンサートをもって、最年長メンバーの新浜レオンが“演歌第7世代”から卒業する。
開演前に行われた取材会で、青山は「東京では4回目の演歌第7世代コンサートですが、春一番ということなので、さわやかにフレッシュなステージをお届けしたい」、辰巳は「この5人でステージに立てるのも今日が最後なので、しっかりと悔いなく皆さんと楽しい時間を過ごしたいですし、この5人の中でも思い出に残る時間にしたい」と意気込みを語った。
二見は「演歌第7世代が発足して2年半になりますが、みんなそれぞれに大きくなったなと感じます。『この5人のステージだからこそ楽しい』という声もたくさん聞いていますので、レオンさんは今日が最後になりますが、最後までしっかり盛り上げて、一番、レオンさんが悔いのない一日にできればと思っております」、最年少メンバーの彩青は「日々先輩方にご指導いただきながら、こうして舞台に立たせていただけていることに感謝しています。今日で新浜さんがご卒業なさいますが、新浜さんは春一番にぴったり、桜の花が咲いているように周りのみんなを照らしてくださるので、新浜さんのもとで歌わせていただけたのがうれしかったですし、今日も元気いっぱいに歌わせていただきます」と話した。
この度卒業を発表した新浜は「昨年には今日のコンサートで卒業することを決めていて、前回の神戸公演で卒業を発表してから実感がないまま今日を迎えました。全国たくさんの場所にこの5人で行かせていただいて、最初が東京でしたので、またこうして東京でこの日を迎えることができて本当に幸せです。事務所、レコード会社がそれぞれ違う5人が集まってやれることに感謝を込めて、今日は皆さんに笑顔をたくさん届けたい」と意欲を込めた。
令和の演歌・歌謡界を担う人気若手歌手の5人が勢ぞろいするだけに、今回のコンサートも会場内は超満員! 開演に近づくにつれて会場の熱気が高まる中、5人が客席から登場し、客席を回りながら『青春時代』を歌唱してコンサートは幕を開けた。
第1部は、1コーラス目は共演者が歌い、2コーラス目から本人がオリジナル曲を歌唱する「シャッフルコーナー」や、ファンからのリクエストに応える「リクエストコーナー」といった企画でファンを楽しませた。
シャッフルコーナーでは、まず二見が「今回はどれを歌おうかと悩みました。前回の神戸や名古屋でも新くんの歌を歌わせていただきました。今回は東京ということで、2会場で新くんの歌を歌わせていただきましたし……今回は青山新さんの歌を披露させていただきます」と話して、客席を爆笑の渦に巻き込んだ後、兄弟弟子である青山の『女のはじまり』をムードたっぷりに歌唱した。
続いて新浜が辰巳の『誘われてエデン』、青山が彩青の『銀次郎旅がらす』、辰巳が二見の『哀愁峠』、彩青が新浜の『離さない 離さない』を披露し、それぞれの個性が光る歌唱で観客を魅了した。
続く「リクエストコーナー」では洋楽からポップス、本格演歌まで幅広く網羅。青山が『スタンド・バイ・ミー』、辰巳が演歌第7世代のコンサートでは初披露の『ワインレッドの心』、新浜が敬愛する西城秀樹の『ギャランドゥ』を熱唱した。
二見が師匠の水森英夫が作曲した天童よしみの『酒きずな』を艶っぽく歌唱し、彩青が津軽三味線を弾きながら『津軽じょんから節〜風雪ながれ旅』で迫真のロングトーンを披露し、会場を沸かせた。
第2部は、出演者全員の最新オリジナル曲から、これまでに “演歌第7世代”コンサートで披露して盛り上がったカバー曲などを披露。彩青が尺八を演奏しながら『王手!』、二見が『罪の恋』、辰巳が『星くずセレナーデ』、青山が『女がつらい』を歌唱した。新浜は木梨憲武がプロデュースを手がけ、所ジョージが作曲した新曲『全てあげよう』をパワフルに熱唱。全身全霊を注ぐ迫力満点のパフォーマンスで、客席から大きな拍手と声援が送られた。
新浜は「やればやるほど、いればいるほど一緒にいたくなる、そんな大好きな皆さんとの時間が今日でお別れになるのかと思うと寂しいですけれど、卒業をすると決めた以上はより一層頑張って、皆さんに恩返しすることが演歌・歌謡界を盛り上げるためにも一番大切なことだと思います」と話していた。
その後全員でキャンディーズの『春一番』をはつらつと歌唱、さらに新浜の代表曲『捕まえて、今夜。』を全員で披露して、会場を大いに盛り上げた。
コンサート終盤には、5人が順番にステージを降りて『浪花節だよ人生は』『マツケンサンバⅡ』などを歌唱しながら客席を回った。“演歌第7世代”コンサートならではの、距離感を感じさせない演出で、観客との交流を楽しんでいた。
辰巳&新浜が涙「今年の大みそかは一緒に紅白に行こう」と熱い抱擁を交わす
今回のコンサートでも、明るくノリがいいムードメーカーの新浜をイジっていた4人だったが、“演歌第7世代”からの卒業を迎える新浜に、真摯にエールを送る一幕も。
青山が「新浜さんとは同じ千葉県出身で親近感がありました。デビュー当時から親しくさせていただいていますが、演歌第7世代では弟のように可愛がっていただき、ステージでもなるべく前に前にと出してくれて、優しくしてくれました。この5人では一旦終了してしまうのは寂しいですが、またご一緒できることを期待しています」と語ると、彩青は「デビューの時に新浜さんに頂いた『離さない 離さない』のCDを改めて聴いてみました。サインで『彩青さんへ』と書いてくれていて、2019年から2024年になったんだなぁと、月日が経つのは本当に早ようございますなぁ。これからもご指導いただくかと思いますが、くれぐれも健康第一で頑張ってください」、二見は「今日は“桜が散る”だの言ってしまいましたが、新浜レオンという花は常に満開だと思います。僕たちが50歳ぐらいになったらもう一回やろうと話しましたし、それまで僕らはいい土を作って待っています」と背中を押した。
そして最後にエールを送ったのは、新浜レオン、真田ナオキとともに“令和の新御三家”と呼ばれ、新浜との共演回数が多い辰巳ゆうと。「レオンくんとはいろんなところで共演してきました。とても忙しいスケジュールの中でも僕たちにしんどい姿を見せずに、覚えなきゃいけない歌を本番前までにしっかり練習している姿は、僕たちも刺激される部分がありました。相棒のようにいつもそばにいてくれたのがレオンくんでした。いなくなってしまうのは寂しい思いもありますが、進んでいく道は違えども…」と言葉を詰まらせると、「なんで俺が泣いてんねん」と大号泣。
観客の声援に励まされながら、辰巳は「違う道に行っても、今年の大みそかは一緒に紅白に行こう。そこで再会しよう。道は違うけどもお互いに頑張って、絶対に盛り上げよう」とエールを送り、新浜と熱い抱擁を交わした。新浜は「ありがとう」と涙を流し、客席から万雷の拍手を浴びた。
笑いあり涙ありのコンサートはあっという間にエンディングへ。アンコールでは、全員で西城秀樹の『YOUNG MAN(Y.M.C.A.)』を明るくエネルギッシュに歌唱し、観客も一緒に「Y.M.C.A.」の振り付けを踊って楽しんでいた。
最後に、新浜が「これ以上ない幸せな時間でした。お越しくださった皆さんを含めメンバーの4人に心からの感謝を伝えます。本当にありがとうございました!」と観客に感謝を伝え、メンバーと熱い抱擁を交わした。観客に手を振って清々しい表情で退場する新浜に、客席から惜しみない拍手がおくられた。
個性豊かな5人が楽しいトークとバラエティーに富んだ曲構成で盛り上げた「我ら演歌第7世代! 春一番スペシャルコンサート」。約2時間半にわたって全25曲を披露した同コンサートは、大盛況のうちに幕を閉じた。
8月7日には、兵庫・姫路市のアクリエひめじで演歌第7世代のスペシャルコンサートが開催される。4人のメンバーのほかに、駿河ヤマト(はやぶさ)、原田波人、木村徹二の3人がゲストとして出演することが決定している。令和の演歌・歌謡界を盛り上げる“演歌第7世代”の今後の活動から目が離せない。
セットリスト
M1 青春時代
M2 女のはじまり
M3 誘われてエデン
M4 銀次郎旅がらす
M5 哀愁峠
M6 離さない 離さない
M7 スタンド・バイ・ミー
M8 ワインレッドの心
M9 ギャランドゥ
M10 酒きずな
M11 津軽じょんから節〜風雪ながれ旅
M12 星降る街角
M13 さくら
M14 王手!
M15 罪の恋
M16 星くずセレナーデ
M17 女がつらい
M18 全てあげよう
M19 春一番
M20 捕まえて、今夜。
M21 浪花節だよ人生は
M22 2億4千万の瞳
M23 マツケンサンバⅡ
M24 サライ
E1 YOUNG MAN(Y.M.C.A.)
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