神野美伽がジャズ界のトップ・プレイヤーたちと東京コットンクラブで熱いセッション! 「目一杯歌おう、目一杯生きよう」と心境語る
写真:KUMIKO YAMADA
昨年デビュー40周年を迎え、今年4月に全編笠置シヅ子の楽曲で構成されたカバー・アルバム、『SIZUKO! QUEEN OF BOOGIE』をリリースした神野美伽が6月12日、東京・丸の内のコットンクラブで”神野美伽&ALL STAR JAZZ BAND LIVE”と銘打ったレコ発ライブを開催した。
この日のライブは1st、2ndステージともにソールドアウトしており、満員のファンで会場は埋め尽くされた。アルバムレコーディングメンバーからクリヤ・マコト(p)、竹中俊二(g)、納浩一(b)、大坂昌彦(ds)、ルイス・バジェ(tp)、本田雅人(sax)、中川英二郎(tb)、MAREE ARAKY(Cho)らスター・プレイヤー8人が神野のバックを固めた。
ライブ前、神野は「5年前に音楽劇で笠置さんを演じ“人間・笠置シヅ子”にどっぷりはまり、念願のカバーアルバムも制作できて、今回はその集大成のような思い入れの強いライブ」とこの日のことを語っていた。
黒のパンツルックにネクタイというシックな衣装で登場すると、まずは『ジャングル・ブギー』を迫力のあるシャウトでワイルドに歌唱し、一気に会場を盛り上げた。
笠置シヅ子といえば、NHKの朝ドラでも話題となり、知名度も爆発的に上がったが、以前より神野は大リスペクトしており、2019年には音楽劇「SIZUKO! QUEEN OF BOOGIE~ハイヒールとつけまつげ~」でシヅ子役に大抜擢されている。続いて「ややこしい歌です。しんどい歌です」と紹介したのは『買物ブギー』。関西弁でまくし立てるように“体の中に入り込んだ歌”を披露した。
2曲目が終わると、先月再婚報道が出たばかりの神野に、会場からはとっさに「結婚おめでとう!」の声が。神野は驚きながらも「長くなるからまた今度!」と照れくさそうにコメントしていた。そしてライブ前日に笠置シヅ子のお墓参りに行った際、テレビで神野が笠置シヅ子の曲を歌唱する場面を見た一般の方から声をかけられたエピソードを、笑いを交えて語った。
続いて『ジャングル・ブギー』と同年に作られた『大阪ブギウギ』では会場のお客様も手拍子で盛り上げライブに参加。4曲目の『センチメンタル・ダイナ』はウッドベースのソロに神野のボーカルが重なり、これまでとはガラリと変わったスローテンポでじっくり聴かせた。
その後、神野が20代の頃に故・服部克久のピアノで『蘇州夜曲』を歌った思い出を話し、クリヤのピアノと神野のボーカルのみのシンプルな編成でしっとりと『蘇州夜曲』を披露。次に、同じく20代の頃に渋谷ジァン・ジァンで淡谷のり子の歌唱を生で聴いた衝撃を語ると「初トライです」と言いながら淡谷のり子の大ヒット曲『別れのブルース』を歌唱した。目を閉じて歌う神野には、当時の淡谷のり子が見えていたに違いない。
そしてライブが佳境に近づき、「どうしても歌っておきたい歌がある」とギター1本をバックに披露したのは、公私ともに親交が深かった八代亜紀の『舟歌』だった。歌い終えて神野は「ここ最近、人は必ず亡くなるんだ、ということを実感することが多かった。だから目一杯歌おう、目一杯生きようと思います」と今の心境を語った。
日本の歌とジャズのテイストをミックスして歌うことにここ数年トライしている神野が続いて披露したのは、江利チエミの『さのさ』。続いて笠置シヅ子の曲に戻り『オールマン・リバップ』『ラッパと娘』ではホーンセクションとの掛け合いで会場を最高潮に盛り上げ、『ヘイヘイブギー』では”あなたも私も笑って暮そよ“の歌詞と陽気なフレーズで、客席をハッピーなムードに包んだ。そしてラストには『東京ブギウギ』で賑やかにフィナーレを飾った。
アンコール含め、合計12曲を熱唱した神野美伽。8月10日と13日には、帝国ホテル(東京・大阪)で行われるジャズフェス「IMPERIAL JAZZ 2024」への出演も決定している。
セットリスト
M1 ジャングル・ブギー
M2 買物ブギー
M3 大阪ブギウギ
M4 センチメンタル・ダイナ
M5 蘇州夜曲
M6 別れのブルース
M7 舟唄
M8 さのさ
M9 オールマン・リバップ
M10 ラッパと娘
M11 ヘイヘイブギー
E1 東京ブギウギ
神野美伽 コンサート情報
帝国ホテル「インペリアル ジャズ 2024」
大阪公演
日時:
2024年8月10日(土)
14:00~20:00
会場:
大阪・帝国ホテル 3階
孔雀の間 ほか
料金:
SS席 ¥27,000
S席 ¥22,000
A席 ¥18,000
出演予定:
加藤登紀子、松崎しげる、神野美伽、ぼんちおさむ、Meri、寺井尚子、ハクエイ・キム、高木里代子、小山太郎、宅間善之、小沼ようすけ、松岡 “matzz” 高廣、菅井信行、神村晃司、朱夏洋子、市岡裕子、石田美智代、佐々木研太、スインギー奥田&ザ・ブルースカイオーケストラ
東京公演
日時:
2024年8月13日(火)
14:00~20:00
会場:
東京・帝国ホテル 本館2階
孔雀の間 ほか
料金:
SS席 ¥27,000
S席 ¥22,000
A席 ¥18,000
出演予定:
松崎しげる、神野美伽、マリーン、Meri、日野皓正、山下洋輔、寺井尚子、秋満義孝、荒川康男、高木里代子、ハクエイ・キム、小沢咲希、小沼ようすけ、宅間善之、小山太郎、藤田淳之介、松岡 “matzz” 高廣、外山喜雄とデキシーセインツ、スインギー奥田&ザ・ブルースカイオーケストラ
詳細はこちら:
https://www.imperialhotel.co.jp/tokyo/event/imperial-jazz-2024#anchor
神野美伽with ALL STAR JAZZ BAND『SIZUKO! QUEEN OF BOOGIE』
発売中
品番:KICX-1172
価格:¥3,500(税込)
【収録曲】
1.ジャングル・ブギー
2.ラッパと娘
3.センチメンタル・ダイナ
4.ブギウギ時代
5.買物ブギー
6.大阪ブギウギ
7.ホット・チャイナ(SIZUKO!QUEEN OF BOOGIE Ver.)
8.ヘイヘイブギー
9.オールマン・リバップ
10.東京ブギウギ
11.大空の弟(音楽劇「SIZUKO! QUEEN OF BOOGIE ハイヒールとつけまつげ」LIVE録音)ボーナストラック
神野美伽『天の意のまま』
発売中
品番:KICM-31118
価格:¥1,500(税込)
【収録曲】
1.天の意のまま(作詞:荒木とよひさ/作曲:弦 哲也/編曲:猪股義周)
2.旅立つ朝 Live Version(作詞:保富康午/作曲:村井邦彦/編曲:クリヤ・マコト)
3.天の意のまま(オリジナル・カラオケ)
4.天の意のまま(一般用カラオケ・半音下げ)
5.旅立つ朝(オリジナル・カラオケ)
6.旅立つ朝(一般用カラオケ・半音下げ)
<あわせて読みたい>
神野美伽が41周年に向けたニューシングル『天の意のまま』をリリース! 「自分の意思ではどうしようも出来ないことが世の中にはあります。だからこそ、今を目一杯生きるべきだという想いを込めました」
“唯一無二のENKA DIVA”神野美伽が新曲『天の意のまま』のMVを公開! 昭和99年に笠置シヅ子がよみがえるカバー・アルバム『SIZUKO! QUEEN OF BOOGIE』のリリースも決定
五木ひろし・福田こうへい・市川由紀乃・山内惠介・辰巳ゆうと・真田ナオキ・新浜レオンら豪華演歌歌手が集結! 演歌・歌謡曲の祭典 NHK「演歌フェス2023」が開催