美川憲一、東京・渋谷で60周年記念コンサートを開催 B’zの松本孝弘作曲、GLAYのTAKURO作詞60周年記念シングル『これで良しとする』発売を発表!
歌手の美川憲一が7月18日(木)、東京・渋谷のLINE CUBE SHIBUYAで「歌手生活60周年記念 美川憲一コンサート 2024」を開催した。
美川は1964年に大映ニューフェイス(第17期)に合格し芸能界入り。1965年に『だけど だけど だけど』で歌手デビュー、今年の6月1日で歌手生活60周年を迎え、この日のコンサートはそれを記念して開催。約1年ぶりとなるLINE CUBE SHIBUYAでの公演には、約1,900名、満席の観客が詰めかけた。
コンサートのオープニングには、ステージのスクリーン映像に美川と長年にわたり親交の深い黒柳徹子が登場。「美川さん、60周年おめでとうございます。あなたは100歳まで歌いつづけるとおっしゃっているから、まだまだ歌いつづけてください」とメッセージを送った。続いて派手な衣装に身をまとった美川がステージに登場、『火の鳥』(1996年)『おんなの朝』(1970年)でステージの幕を開けた。
美川はステージ上でこの日集まった観客に挨拶し、往年のヒット曲を次々披露。『お金をちょうだい』(1971年)『おだまり』(1994年)『幸せになりたい』(1995年)、そして1992年 リリースの代表曲『さそり座の女』を歌唱した。
その後60周年記念の映像を挟んで、美川は着物姿に着替えてステージに再登場。2007年リリースの『古都情念』を披露し、続けて「60周年メドレー」と銘打って『三面記事の女』(1974年)『軽蔑』(1973年)『駅』(1977年)『はしゃぎすぎたのね』(1974年)『別れの川』(1991年)『湯沢の女(ひと)』(2002年)『みれん町』(1970年)と、各時代の作品から7曲をメドレー歌唱。続けて2021年リリースの『こころに花を』を歌い、前半を締めくくった。
15分の休憩を挟み、スーツ姿の美川がステージに現れ、ステージは後半に突入。まずは昭和のナンバーを中心に、阿久悠作詞の『銀座・おんな・雨』(1972年)で幕を開け、MCを挟んで『新潟ブルース』(1967年)『釧路の夜』(1968年)『柳ヶ瀬ブルース』(1966年)『生命のブルース』(1978年)を歌唱した。
その後美川はドレスに衣装チェンジし、ステージは佳境に。ここからは平成以降のナンバーより『永遠にバラの花を』(1999年)、2023年リリースの最新作『ふたつの愛』を披露した。続けてシャンソンの名曲から、2013年リリースの名曲『生きる』(原題:Ma derniere volonté、1977年にセルジュ・レジアーニが発表)、そして言わずと知れた名曲『愛の讃歌』(2006年)を歌唱、ラストは『生きる』のカップリングとして収録され、ライブの定番曲ともなっている『歌いつづけて』(原題:Mourir sur scène、1983年にダリダが発表)でステージを締めくくった。
この日美川は約1時間半にわたって、昭和・平成・令和の各時代を彩った名曲の数々、ブルース、そしてライフワークのシャンソンまで全25曲(うちメドレー内に7曲)を披露。まさに60年のあゆみを一望できるような素晴らしいステージとなった。
そしてコンサート中には、60周年を記念するにふさわしい、驚きの「新たなチャレンジ」も発表された。
B’zの松本孝弘作曲、GLAYのTAKURO作詞の60周年記念シングル『これで良しとする』を発表!
この日ステージで発表されたのは、美川の60周年を記念する新たなシングル。「60周年の記念すべきシングルは、特別なものにしたい」と考えた美川は、5〜6年にわたりプライベートで親交のあるB’zのギタリスト、松本孝弘にとある会食の席上で新曲の作曲を依頼、松本が快諾したもの。松本のアイデアで、作詞はGLAYのリーダーでギタリストのTAKUROが手がけ、表題曲『これで良しとする』、カップリングの『華散れど月は輝く』が完成した。
シングルは9月25日(水)に発売される。コンサート前に記者から曲について尋ねられた際には「素晴らしい楽曲、私らしい楽曲。カップリングもすごくいい曲」と喜びをあらわにし、『これで良しとする』というタイトルについては「『これで良し』はエンド(終わり)じゃなくて、『これで、良し!』と自分に言い聞かせてるの。でも、これじゃ終わらないぞ、というスタンスだと思います」と意味だと語った。
歌詞については、「『散々辛い目に遭ってきたけれど』という歌詞がなんとなく自分に置き換えられて、すごく沁みますね」と語り、カップリングについても「ガラッと変わるけれど、私らしい歌詞を考えてくださいました」と印象を述べた。
GLAYやB’zの活動については「時代を築いている人たちですから。松本さんのギターなんか、最高じゃないですか。お二人とも素晴らしいです」と話し、「演奏している時に涙が出てくるなんて、初めてだったんです。ギターで、胸が詰まってくるような感動を浴びたのは」とその演奏の素晴らしさを語った。
「休んでいられないのよ、だから元気でいられる」
記者の取材で、まず美川は「無事に60周年を迎えることができました。本当によく頑張ってきたなと自分でも思いますけども。しぶといからやってこれたんです」と笑いながら語り、「ライバルを意識しないで、自分は自分のスタンスで。過去のことを振り返らないで、前をみていたら60年経っちゃった。早かったわ、60年は。健康に感謝しています」と挨拶。
この日黒柳徹子からのメッセージで語られた、100歳まで歌い続けることについては「まだ長いですけどね。衰えは感じますよ。この間続けてやった時ちょっと『大丈夫かな?』って。水を飲まないので、熱中症になりかけたの。今こうやって元気ですけれども……芯が強いし体が丈夫なんですね。ですから何かあっても、すぐ元に戻せるくらいの力が体の中にあるんです。」と話した。
美容にはかなり気を遣っているそうで「太陽が強い今の季節は隠れて。昼間は車の中や、日の当たらないところで。ロケが終わった後はしっかりケアしますね。お金かけないでも、自分でできますから。皆さんによく言われるんです。なんで首や手が綺麗なんですかと。日々の努力が必要なんです。手が綺麗じゃなきゃ、指輪だって似合わないじゃない」と語り、この日のために用意したという指輪を見せ「上等な指輪です」と一言。
また、「徹子さんもコメントいただきましたけど……しぶといのよ、あの年代の方達は。本当私も徹子さんを見習って頑張っていきたいと思います」と語った。
年末の紅白を目指しているか尋ねられた際は「全然ないわよ」と即答! 「もういいわ。お金かかるから」と言いつつ、「もしそういうオファーが来たとしても、派手なイメージがあるから、(今日の)この位の衣装じゃ納得しないでしょう。これでも派手なんだけど、紅白で『あれ?』って言われるなら、出ない方がいいわね」と答えた。
取材では、他にも自身のモノマネについて、またご意見番として都知事選や米大統領選でのトランプ候補銃撃事件について、メジャーリーグの大谷選手についてなど様々な話題に答えた。新札のデザインについての話題で記者から「美川さんもいつかお札に……」と振られた際には「おだまり!」と返し、会場の爆笑を誘った。
最後に「今日、LINE CUBE SHIBUYAで60周年を迎えられたことは本当に私のいい記念になります。札幌もありますし、来年もまた続きます。これが終わった後にはシャンソンコンサート、クリスマスディナーショーもあります。まぁ、休んでいられないのよ。だから、元気でいられると思います」と、歌うことが自身の健康につながっていると語った美川。100歳に向けて、変わらず力強く歌い続けるその姿を、これからも追いつづけたい。
セットリスト
1. 火の鳥
2. おんなの朝
3. お金をちょうだい
4. おだまり
5. 幸せになりたい
6. さそり座の女
7. 古都情念
8. 60周年メドレー
・三面記事の女
・軽蔑
・駅
・はしゃぎすぎたのね
・別れの川
・湯沢の女
・みれん町
9. こころに花を
10. 銀座・おんな・雨
11. 新潟ブルース
12. 釧路の夜
13. 柳ヶ瀬ブルース
14. 生命のブルース
15. 永遠にバラの花を
16. ふたつの愛
17. 生きる
18. 愛の讃歌
19. 歌いつづけて
美川憲一60周年記念シングル「これで良しとする」
2024年9月25日(水)発売
品番:CRCN-8694
価格:¥1,500(税抜価格 ¥1,364)
【収録曲】
1. これで良しとする(作詞:TAKURO/作曲:松本孝弘/編曲:松本孝弘・徳永暁人)
2. 華散れど月は輝く(作詞:TAKURO/作曲:松本孝弘/編曲:松本孝弘・徳永暁人)
3. これで良しとする(オリジナル・カラオケ)
4. 華散れど月は輝く(オリジナル・カラオケ)
各配信サイト:
https://lnk.to/koredeyoshitosuru
2024年7月18日(木)「歌手生活60周年記念 美川憲一コンサート2024」
セットリストプレイリスト公開中!
各配信サイト:
https://lnk.to/pl_60anniversary2024
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