松前ひろ子の55周年シングル第2弾『漁り火情歌/波止場で汽笛が鳴く夜は』発売記念イベントを独自レポート!「今年1年、三山ひろしと全国回りたい」

2024.9.5

歌手の松前ひろ子が9月4日、東京・港区のライブレストラン青山で新曲『漁り火情歌/波止場で汽笛が鳴く夜は』の発売記念イベントを開催した。

夫婦演歌の名手としてカラオケファンから絶大な支持を誇り、今年9月に歌手生活55周年を迎えた松前ひろ子。両A面シングルの新譜『漁り火情歌/波止場で汽笛が鳴く夜は』は、今年1月に発売した55周年記念シングル第1弾『おんなの恋路』に続く第2弾となる。

『漁り火情歌』北海道・函館を舞台に、愛した男性にどこまでもついていく一途で強い女性を歌ったビートの効いたサウンドが印象的な作品。一方『波止場で汽笛が鳴く夜は』は、去っていった男をひとり港の酒場でしみじみ想う女性の姿を、マイナーの3拍子に乗せて歌った作品となっている。

同作の発売日となるこの日、松前は新曲『波止場で汽笛が鳴く夜は』をはじめ、『漁り火情歌』、歌手生活45周年記念曲『夢』など5曲を披露した。

松前ひろ子

「皆さまのおかげで苦しかったことは全て忘れて歌える幸せを頂いた」と涙

イベントが開始し、ステージに登場した松前はまず「昨日まで今日は雨予報と聞いていました。どうしよう、皆さんにご迷惑をかけてしまったらと思っていたら、今日は晴天で、皆さまから幸せを頂いたような気持ちになりました。皆さまに心から感謝を申し上げたいと思います」とあいさつ。

今年歌手生活55周年を迎え、松前は「この55年はたくさんの皆さまに支えていただいたということが一番の思い出です。デビューして2年目に事故にあいました。8年休むことになりましたが、苦しかった8年でした。今振り返るとその8年があったから結婚をし、3人の子どもに恵まれました。女としての幸せも頂き、その8年後には家出をしてきた私が親孝行するには、もう一度カムバックして歌いたいと思いました」と振り返った。

松前ひろ子

続けて松前は、涙を浮かべながら昨日は一人でたくさん涙を流しました。よく歩いてきたなと自分を褒めてあげたいと思いました。皆さまのおかげで、本当に苦しかったことは全て忘れて、歌える幸せをいただきました。私は『感謝』という言葉が一番好きです。感謝がなかったら今日まで歩んでこられなかったです」と思いを伝えた。

この日新曲の発売を迎えた心境については「昨夜はてんてこまいで、寝たか起きたかよく分からない中で過ごしましたが、複雑な気持ちでした。主人のことを思うと『歌わせてくれてありがとう』と言いたいし、今いてくれたらよかったのに、と思うのと、『今も皆さんが応援してくれているよ』という報告をしたいです」と明かした。

松前ひろ子

さらにこの日は司会者が、事務所で大切に保管されていたという1969年発売のデビューシングル『さいはての恋』や、再デビュー後に発売した曲『なにわ育ち』などの懐かしいCDの数々を紹介。1971年発売の『室蘭の男』のCDを見せられると、松前は「主人の中村典正が書いてくれた曲です。まだこの頃は手をつないだことも、恋心もないときでした」と明かし、会場の笑いを誘っていた。

松前ひろ子

新曲を手がけた作詞家のさくらちさと&麻こよみが登場

この日のイベントには、『漁り火情歌』の作詞家のさくらちさとと、『波止場で汽笛が鳴く夜は』の作詞家の麻こよみが応援に駆けつけた。

さくらは「『漁り火情歌』は北海道・函館を舞台に、情けの深い、心の熱い女性の歌をということで、それだったら松前ひろ子さんそのままじゃないかと思い、松前さんをイメージして書かせていただきました。それを弦哲也先生がドラマティックな素晴らしいメロディーをつけてくださいました。松前さんが一途で心が熱く、強くて、でもほろりとちょっと弱くて可愛い女性に仕上げてくださいました。とても聞き応えがあり、歌い心地も良く、歌い甲斐もある一曲です。松前さんは同じ女性としても、私の憧れの人です。皆さま応援のほどよろしくお願いします」とPR。

松前ひろ子・さくらちさと

麻は「今回は『波止場で汽笛が鳴く夜は』というタイトルでお願いしますとディレクターさんに言われ、幸せをなくしてしまった女性の歌を、とのことでした。松前さんにはときどき食事会に呼んでいただき、病院も一緒ということで親しくさせていただいています。今回また詞を書かせていただき本当にうれしいです。皆さんの応援をいただいて、松前さんがもっともっとアップするようによろしくお願いします」とエールを送った。

麻こよみ・松前ひろ子

作曲家の弦哲也がビデオメッセージでサプライズ登場!

さらにこの日は、『漁り火情歌/波止場で汽笛が鳴く夜は』の作曲を手がけた弦哲也がビデオメッセージでサプライズ登場した。

松前ひろ子・弦哲也

弦はビデオメッセージ内で「『漁り火情歌』は松前さんの故郷・北海道が舞台です。松前さんの魅力はなんといっても中低音の響きです。腹にどしっとくる響き、そして節回しになんともいえない味わいがあります。ですから、松前さんの曲作りはいつも楽しみにしています。『波止場で汽笛が鳴く夜は』という曲は、歌もわざわざ北海道まで行って、MVも撮りに行ったそうです。2曲とも表題曲として歌っていただけるのは作家冥利に尽きます」と語った。

また、「松前さんを見ていつも感じるのは、“人生常に夢追い人であれ”、そんな姿勢がとても大好きです。これからも松前さん、お体を大事に、松前さんの背中を追いかけていく後輩の三山ひろしさん、そして新人の小山雄大もいます。ぜひ頑張っていただきたいと思います。皆さんこれからも松前ひろ子さんをよろしくお願いいたします」とエールを送った。

歌手生活55周年は「三山くんと全国を回っていきたい」

松前ひろ子

松前が代表を務める事務所・ミイガンプロダクションには、愛弟子の三山ひろしと、4月10日に『道南恋しや』でデビューしたばかりの小山雄大が所属している。

松前は「三山くんが19年前にここで働き始め、3年後にデビューして今年で16年目を歩いています。もし出られたら今年の紅白で10回目になります。そしてそこに小山雄大が今年4月にデビューいたしました。入院中に、弦先生から電話があり、『こんな子がいるけどどうでしょうか』と手紙と映像が届きました。苦しい時にあの子を見て『間違いない、この子だ』と思い、同じ札幌出身の小山と出会いました。まだまだ三山と比べたら未熟なところもたくさんありますが、人間味のある素直な子です。小山雄大も大きな器になってもらいたいと、心から願っています」と思いを込めた。

最後に松前は「私はいつ辞めるとは決まっていませんが、歌の人生は短いと思います。感謝の気持ちを持って、三山くんについてこれから1年間、55周年をしっかりと全国を回りたいです。その時には悔いのない自分の歌人生だったと今日という日を思い出して、感謝の気持ちで1年間頑張りたい」と意欲を燃やした。

歌手生活55周年を迎え、記念シングル第2弾『漁り火情歌/波止場で汽笛が鳴く夜は』を発売した松前ひろ子。人生の紆余曲折を超えて歌手人生をまい進する、松前の今後の活動に注目したい。

松前ひろ子

松前ひろ子『漁り火情歌/波止場で汽笛が鳴く夜は』

発売中

品番:TKCA-91581
価格:¥1,500(税込)

【収録曲】

1.漁り火情歌(作詞:さくらちさと/作曲:弦哲也/編曲:竹内弘一)
2.波止場で汽笛が鳴く夜は(作詞:麻こよみ/作曲:弦哲也/編曲:竹内弘一)
3.漁り火情歌(オリジナル・カラオケ)
4.波止場で汽笛が鳴く夜は(オリジナル・カラオケ)
5.漁り火情歌(女声用カラオケ)
6.波止場で汽笛が鳴く夜は(女声用カラオケ)
7.漁り火情歌(男声用カラオケ)
8.波止場で汽笛が鳴く夜は(男声用カラオケ)

松前ひろ子 コンサート出演情報

新歌舞伎座開場65周年記念
「三山ひろし特別公演」

出演日:
9月6日(金)
11時公演

9月14日(土)
11時/16時公演

9月23日(月・祝)
11時公演

三山ひろしコンサート2024~熱唱!熱演!うた語り

日時:
10月30日(水)
14時開演

会場:
兵庫・尼崎アルカイックホール

料金:
¥6,600(税込)

問い合わせ:
DET
06-6362-7610

令和歌の祭典2024

日時:
11月5日(火)
17時30分開演

会場:
J:COMホール八王子 (八王子市民会館)

料金:
全席指定 ¥12,000(税込)

出演者(日本クラウン):
美川憲一/瀬川瑛子/鳥羽一郎/山川豊/北川大介/三山ひろし/純烈/川野夏美/瀬口侑希/大江裕/はやぶさ/松尾雄史/津吹みゆ/羽山みずき/一条貫太/二見颯一/田中あいみ/原田波人/二見颯一/田中あいみ/原田波人/木村徹二/里野鈴妹(新人)

出演者(歌仲間):
細川たかし/藤あや子/北山たけし/杜このみ/青山新/彩青

司会:
徳光和夫/水町レイコ

特別ゲスト:
北島三郎

問い合わせ:
アイエス
03-3355-3553
(平日10時~17時)

松前ひろ子・三山ひろしディナーショー~愛につつまれて・いい夫婦の日~

日時:
11月22日(金)
16時30分開場
お食事17時
ショー18時

会場:
東京プリンスホテル
鳳凰の間

料金(税込):
会員¥31000
一般¥33000

問い合わせ:
ミイガンプロダクション
03-6231-1481

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