一条貫太が東京・浅草でリサイタル開催、囲み取材&本編を独自レポート! 1000人の前で海の歌を熱唱「歌謡界という海を盛り上げたい」と飛躍誓う
歌手の一条貫太が11月16日、東京・台東区の浅草公会堂で「一条貫太 2024 リサイタル〜魅力のすべて〜」を開催した。
2018年に『ふたりの始発駅』でデビューし、今年で7年目を迎えた一条貫太。海の男シリーズ第2弾の最新曲『大漁太鼓』は、自己最高のセールスを記録した前作『男の漁場』に続き好評を得ている。この日は、一条にとって東京では初となる、1000人規模の会場でのワンマンホールコンサートとなった。
最新曲『大漁太鼓』を含む26曲を力強く熱唱!
青いスーツ姿で登場した一条は、海外からの観光客を含む全国各地から駆けつけた大勢のファンの前で、この日のために書き下ろした『貫太のどっこいソーラン』を歌唱して、盛大にコンサートの幕を開けた。
男性ファンからの野太い歓声が響く中、一条は「デビューして7年になりました。皆さまのおかげでこのような大きなステージで歌うことができました。今日は最後まで一生懸命歌わせていただきます」とあいさつ。
コンサートの前半は、カバー曲を中心に披露。北海道が舞台のオリジナル曲『北海の篝火』から、大木伸夫の『独航船』、鳥羽一郎の『演歌船』を歌唱。井沢八郎の『北海の満月』では、歌い出しの雄叫びをマイク無しで熱唱し、客席を沸かせた。
一条は軽快なトークで客席を楽しませながら、美空ひばりの『龍馬残影』、セリフが印象的な楠トシエの『石松金毘羅道中』、一条のコンサート定番曲で井沢八郎の『あゝ上野駅』などの昭和の名曲を歌い上げた。
さらに一条は「井沢八郎さんといえば、僕のデビューのきっかけとなった、歌の師匠のような方です。カラオケ番組で井沢さんの『男傘』を歌って、それをレコード会社の方が見ていてデビューに至りました」と話してから、デビュー曲『ふたりの始発駅』を披露。
その後、一条はギターの弾き語りで『走れコウタロー』を披露してから、今年8月に亡くなった“関西フォークの旗手”として知られる高石ともやに哀悼の意を込めて、高石の代表曲『受験生ブルース』を熱唱した。
コンサート前半の締めくくりには、11月20日に28歳の誕生日を迎える一条に、この日の構成・演出の合田道人がプレゼントしたというフォークタッチの一曲『心友(ともだち)』を披露して幕を閉じた。
コンサート後半は、千葉・銚子市の伝統芸能「銚子ばやし」の保存団体ひびき連合会が迫力満点のパフォーマンス『はね込み太鼓』を披露してから、一条が同連合会とのコラボで最新曲『大漁太鼓』を披露して幕を開けた。
客席から万雷の拍手を浴びた後、一条が初めて頂いたという海がテーマのオリジナル曲『やんちゃ船』を熱唱。そして前作『男の漁場』を勇ましく歌い上げると、客席から大歓声が上がった。
その後、一条が衣装替えのためステージを降りると、ステージには日本歌手協会の理事長を務める合田道人が登場。「貫太くんには、自分の歌を上手に歌うのは当たり前、先輩の歌を自分のカラーで染め上げて歌うことができるのだろうか、といつも宿題を渡します。そうすると、しっかりとちゃんと勉強して歌ってくれるのが一条貫太です」と歌手・一条貫太の魅力を語った。その後一条が合田にプレゼントされたという袴の衣装に着替えて再登場し、水前寺清子の『いのちしらずにゃ敵がない』、北島三郎の『誠』を披露した。
歌唱後は合田とのトークで客席を盛り上げ、客席に向けて「皆さまに応援していただき、満員の皆さんの前で歌えるのは、とても温かい気持ちに、そして、心強い気持ちになります。僕は小さな船かもしれませんが、大海原に出て、いろんな挑戦をしていろんなことを学んで、皆さんが少しでもよかったなと思えるように日々精進してまいります。これからも温かい応援をよろしくお願いいたします」と感謝を伝えると、続けて美空ひばりの『人生一路』を歌唱した。
アンコールでは『無法松の一生』、そして撮影OKタイムを設けて最新曲『大漁太鼓』を再び熱唱。笑顔満開で約2時間半・26曲を披露したコンサートは、観客の熱烈な声援とともに、大盛況のうちに幕を下ろした。
「歌謡界という海を盛り上げていきたい」
一条は開演前に、報道陣の前で「銚子ひびき連合会」とのコラボで最新曲『大漁太鼓』を力強く歌唱し、囲み取材に応じた。まず一条は「歌手の登竜門となるこの浅草公会堂でコンサートを開催でき、とても緊張しています。一人でも多くの方に『よかったね』『元気や勇気が湧いてきた』と言っていただけるように、一生懸命歌わせていただきたいと思います」と意気込みを語った。
この日のコンサートでは、フォークや浪曲、どっこいソーランと幅広く初挑戦となる楽曲を披露。一条は「今日の見どころは全てです。今日のために書き下ろした『貫太のどっこいソーラン』からスタートして、井沢八郎さんの『北海の満月』では、マイク無しで雄叫びのところを歌わせていただきます。後半には、ひびき連合会の皆さんと一緒にコラボをさせていただくので、ぜひ注目していただければ」と笑顔を見せた。
今年一年を振り返り、一条は「今年はいろんなところに伺うことができました。2018年にデビューさせていただき、2年後にはコロナ禍で、ほとんど全国を回れなくなりました。先日九州を横断しましたが、そこで初めて僕の歌を聴いてファンになってくれた方がいたので、一番の手応えを感じています。海の歌を歌っているので、特に漁師町や港町ではよくしていただきました」と話した。
11月20日に28歳の誕生日を迎える心境については「昭和の時代の28歳の歌手というと、完成された方が多いイメージがあります。時代が違うので焦ることはないと思いますが、良い焦りがありつつ、30歳になる段階でより多くの方に歌を聴いてもらって、ヒット曲を出したいです。このような大きなホールで全国各地いろんなところでコンサートできるように頑張りたいというのが、28歳の目標です」と明かした。
この日の会場となった浅草公会堂は、事務所の大先輩・鳥羽一郎から「海の歌はこれからお前に任せる!俺の後に海の歌を歌い継ぐのはお前だ!」と思いを託された会場でもある。
一条は「鳥羽一郎さんの40周年コンサートで、後輩歌手が鳥羽さんの楽曲をカバーさせていただきました。その時、鳥羽さんから背中を押されたのがまさにこのステージでした。それから海の歌を作ろうという話になり、前作『男の漁場』を発売させていただきました。今回の『大漁太鼓』も海の歌なので、鳥羽さんから『海の歌はお前が歌ったほうがいい。俺は最近丘に上がった歌ばかりだから』と言ってくださったので、言葉の重みは感じていますが、自分なりの海の歌をこれからも歌っていけたら」と気合を込めた。
最後に一条は「来年はデビュー8周年を迎えます。歌手仲間の皆さんと切磋琢磨して、歌謡界というその海を盛り上げていきたいです。盛り上げる役の一人になりたいと思います」とさらなる飛躍を誓った。
男の生きざまを歌い、男性の演歌ファンから根強い人気を誇る一条貫太。海の歌を歌った先にどのような演歌道を歩んでいくのか、今後の活動に注目していきたい。
セットリスト
M1 貫太のどっこいソーラン
M2 北海の篝火
M3 北海の満月
M4 独航船
M5 演歌船
M6 龍馬残影
M7 石松金毘羅道中
M8 A列車で行こう
M9 夢淡き東京〜浅草の唄
M10 あゝ上野駅
M11 ふたりの始発駅
M12 望郷恋しんぼ
M13 桃太郎一代記
M14 走れ!桃太郎
M15 走れコウタロー
M16 受験生ブルース
M17 心友(ともだち)
M18 銚子大漁太鼓
M19 大漁太鼓
M20 やんちゃ船
M21 男の漁場
M22 Band演奏
M23 いのち知らずにゃ敵がない
M24 誠
M25 人生一路
E1 無法松の一生
E2 大漁太鼓
一条貫太『大漁太鼓』
発売中
品番:CRCN-8657
価格:¥1,500(税込)
【収録曲】
1.大漁太鼓(作詞:万城たかし/作曲:宮下健治/編曲:伊戸のりお)
2.望郷恋しんぼ(作詞:海峡わたる/作曲:宮下健治/編曲:水谷高志)
3.大漁太鼓(オリジナル・カラオケ)
4.望郷恋しんぼ(オリジナル・カラオケ)
5.大漁太鼓(一般用カラオケ・半音下げ)
6.望郷恋しんぼ(一般用カラオケ・半音下げ)
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