『新・BS日本のうた』収録現場に密着!コロナ禍な世の中にライブハウスから届ける若手歌手らの力強い歌声

2020.9.16

コロナ禍に沈む日本を元気に!

番組後半は、「特報!新曲情報」のコーナーでスタート。
披露された新曲は、新浜レオンの『君を求めて』石原詢子の『ひとり酔いたくて』

このコーナーを挟んで、再び登場したのはみちのく娘!橋幸夫と吉永小百合のデュエット曲『いつでも夢を』をしっとりと聴かせ、続いてNHK「演歌フェス」の企画として結成され、その時々で若手男性歌手がメンバーとなって番組を盛り上げる大人気ユニット・五つ星演歌男子(この日はパク・松阪・真田・中澤・新浜で結成)『愛は勝つ』を披露。高めに設定されたキーで一生懸命歌う姿は、カメラの向こうの女性ファンの胸をキュンキュンさせたに違いない。
コロナ禍で自粛ムードに包まれる日本中に元気を届けようという気持ちが伝わる2組の熱唱だった。

そして番組は終盤へ。「古今東西名曲特選」と題して、9名がそれぞれ初挑戦の歌を披露。歌唱力には定評のある名手ぞろいとはいえ、初披露、それもテレビでとあって皆、緊張の面持ちだ。
ラインナップは新浜レオン『愛の渚』(水原弘)羽山みずき『紅とんぼ』(ちあきなおみ)真田ナオキ『抱きしめて』(前川清)津吹みゆ『一円玉の旅がらす』(晴山さおり)工藤あやの『怨み節』(梶芽衣子)パク・ジュニョン『遠くて行きたい』(ジェリー藤尾)松阪ゆうき『あゝ田原坂』(三橋美智也)中澤卓也『愛のメモリー』(松崎しげる)、そしてトリを飾ったのは石原詢子『千年の古都』(都はるみ)。9曲続けてノンストップの迫力のあるステージが繰り広げられた。

僕たちの番組スタッフは、若手の歌手の方たちのライブをよく見に行っているんです。そこで感じた、この人にはこんな曲を歌ってもらったらいいんじゃないかとか、こういう特徴を伸ばそうとか、アイデアを持ち帰って、かなりディスカッションしています。歌手自身の好きな歌だけじゃなくて、僕たちが客観的に見てその歌手の新しい魅力を引き出せる曲は何なのか、常に探しているんです」(横大路EP)。そんな番組スタッフの意図が詰め込まれた「古今東西名曲特選」。歌手の新しい一面が見られただけでなく、誰もが知る大ヒット曲もまた、新鮮に響いて楽しめるステージだった。

魅力的な歌手を発掘して歌謡曲黄金期を

2階席も含めて会場全体を使って全員で声を合わせたエンディングの『負けないで』まで全24曲――アクリル板で出演者間を遮蔽したり、途中、ステージ上の消毒タイムを設けたりと異例ずくめの収録となったが、出演歌手たちは歌える喜びで元気いっぱい!どんな番組に仕上がるか、今からオンエアが楽しみだ。

最後に、若い歌い手を育てながら、魅力的なコンテンツを作っていきたいと話す横大路EPが、歌謡界のこれからをこんな風に語ってくれた。

これまでこの番組の視聴者は70代がメインでした。今は40代、50代、女性は30代にまで広がってきています。(音楽を聴く環境も)ネット配信などの影響もあって、皆、年齢や世代に関係なく、自由にいろんな音楽を楽しんでいる。この傾向は今後も続いていくと思いますが、その時に一番大切なのは歌い手。若くて魅力的な歌手がどんどん出てくれば、かつての歌謡曲黄金時代に近い状況は作れるんじゃないかと思っています

この番組からどんな歌手が飛び出してくるのか、そしてどんな歌を聴かせてくれるのか、今後も注目していきたい。

「新・BS日本のうた」

放送チャンネル:NHK BSプレミアム
日時:9月20日(日) 午後7時30分~ 午後9時00分
出演:石原詢子、パク・ジュニョン、工藤あやの、津吹みゆ、松阪ゆうき、羽山みずき、真田ナオキ、中澤卓也、新浜レオン
司会:田村直之
番組ホームページ:https://www.nhk.jp/p/uta/ts/LJQ156ZWZ9/

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