竹島宏 20周年記念シングル『プラハの橋』発売記念イベントで「ヒット曲を出して皆が幸せになれる状況を作りたい！」

2021.8.26

デビュー20周年のアニバーサリーイヤーを迎えた竹島宏が、20周年記念シングル『プラハの橋』の発売を記念して、東京・恵比寿のEBIS SHOW ROOMでイベントを開催。
取材陣を前に、新曲への思いとこれからの活動に向けた意気込みを語った。

イベントはいきなり『プラハの橋』のイントロが流れてスタート。それに合せてステージ横でサンドアート集団・SILTのメンバーが砂を使って描き始めた絵が、ステージ上と横に設置されたスクリーンに映し出される。竹島が登場して『プラハの橋』をフルコーラス熱唱する間に、歌詞に合せてストーリーが次々と絵画化され、曲の世界観を表現していった。
歌い終えた竹島は「サンドアートはいろいろな場面で見させていただいて、独特で幻想的な世界に憧れていました。SILTの皆さんとはいつかご一緒したいと思っていたのすが、今回の『プラハの橋』はイメージ的にもコラボするのにぴったりかなと思って、ご無理をきいていただきました」と挨拶。

その後、SILTのメンバーが描き上げた作品に雪と自分のサイン、楽曲の主人公の男性の横顔を書き加え、「最初は雪とサインだけ加えればいいという話だったんですが、スタッフのムチャ振りで、30分練習しただけで主人公の顔を描くことになりました。練習では目の位置やあごの長さ、鼻の高さなど描くたびにぐちゃぐちゃで、まるで福笑い状態でしたが、本番では割とイケメンに仕上がったと思います」。
出来栄えの点数を聞かれ「60点くらいかな」と笑顔で答えたが、SILTのメンバーは「短時間の練習とは思えないクオリティーで素晴らしかった。さすがのプロ根性を感じました」と評価した。

デビュー20周年のお祝いに、ケーキにスズランをあしらったもうひとつのサンドアートをプレゼントされた竹島は、「サンドアートは見ているだけで心が癒されますし、先ほど実際に体験させていただいて気づいたんですが、砂に触れていると途中から上手に描かなきゃという気持ちがなくなって、心が優しくなっていくんです。砂を触ることの作用なのかな」とアート体験を堪能した様子。
SILTメンバーから高齢者や障がいを持つ子どもたちにサンドアートを経験してもらうと、笑ったことのない子が笑顔を見せたり、話したことのない子が話し始めることもあるという話を聞いて「僕もこのイベントで知らないうちに砂から力を受け取っていたかもしれないですね。頑張ります」と気持ちを新たにしていた。

取材陣から20周年を迎えて改めて意気込みを聞かれると、「コロナ禍が続いている中で一番大事なのは命ですから、まずは命を優先させて、音楽活動は細々とでもいいから続けていって、僕の歌がファンの皆さんの癒しや安らぎになれるのならそれでいいと思ってきました。ただ、20周年イヤーで気持ちを新たにしようというときですし、やっぱりこういう時代だからこそ全国の皆さんに、元気にいろんな歌をお届けすることが大事じゃないかと思うようになりました。音楽業界も大変で、こんな状況の中でも頑張っているスタッフやCDショップの方々が全国にいらっしゃる。そういう人たちに支えられて20年間、歌手活動を続けさせていただいてきて、何かご恩返しができないかと考えたとき、歌手である自分がやるべきことは、ヒット曲を出して皆が幸せになれる状況を作ることだという思いになりました」とコメント。
さらに、「そんなときに幸耕平先生が、この曲をプレゼントしてくださって、『ああ、この曲しかないな』と思いました。今はこの曲を令和の流行歌にしたい――そういう決意で頑張っています。全国のファンの皆様には、ここから“紅白出場”というあきらめかけていた夢に向かって頑張る姿を見届けていただきたいと思います。そして必ずファンの皆様、スタッフの皆とうれし涙を流したい。そこに向かってこの『プラハの橋』で20周年からのスタートを切っていきたいと思います」

最後にファンに向けて、「20年はひとつの通過点です。個人的にはここから竹島宏が本当の歌を歌えるようになる、そのスタート地点だと思っています。心新たに、一日一日を大切に活動していきます」と決意を語った。