竹島宏主演「Musical プラハの橋」が東京・新宿で1月7日開演 開演直前の最終リハーサルの模様を独自レポート!

竹島宏
2025.1.9

歌手の竹島宏が主演を務めるミュージカル「Musical プラハの橋」が、1月7日に東京・新宿の紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAで初日を迎えた。

本公演は、竹島宏が2021年より取り組み、2023年度の第65回日本レコード大賞で企画賞を受賞した“ヨーロッパ三部作”(2021年の『プラハの橋』、 2022年の『一枚の切符』、2023年の『サンタマリアの鐘』)をモチーフにして生まれたミュージカルで、演劇などの製作を行う株式会社リリックのプロデュースのもと、脚本・演出を田尾下哲、作曲・編曲を宮川彬良、作詞を安田佑子、音楽監督・ピアノ演奏を宮川知子が務める。

歌手人生で初めてミュージカルの舞台に立つ竹島は、2024年9月18日にチェコ共和国大使館で開催された記者発表で「体当たりでぶつかれば、表現者として新しい何かを生み出せる」と意気込みを語っていた。本稿ではマスコミ向けに開催された、本番直前の最終リハーサル(公開ゲネプロ)の模様をお届けする。

あらすじ紹介

竹島宏「プラハの橋」

舞台は1989年秋、フランス革命200年祭が日夜開催されるフランス・パリ。フリーランスとしてヨーロッパ諸国のニュースを追うジャーナリストのアンドレア・ドゥブレー(アンディ/竹島宏)は、雇い主の編集長マルク・アダン(マルク/宍戸開)の計らいで「一枚の切符」を手に帰国、革命祭の取材を兼ねて新聞社のパーティに出席していた。

パーティの席で、マルクは妻でイタリア・フィレンツェ出身のロザンナ(ローズ/庄野真代)をアンディに紹介する。ローズは花の都・フィレンツェで花屋の娘として育ち、マルクがイタリア滞在時に一目惚れしたという。一方アンディもフランス姓のドゥブレーを名乗っているが、過去に両親が離婚しており、父はイタリア人で幼少期をフィレンツェで過ごしていた。

竹島宏「プラハの橋」

会話の中で同郷であることがわかった2人は意気投合、共にオレンジのバラが好きという共通点もあり、「花のラブレター」こと花言葉の話で盛り上がる。その中で会話はいつしかローズが求める「奇跡の花」、青いバラの話題に。会話はひとり蚊帳の外であったマルクによって中断されお開きとなるが、2人の心には気付かぬうちに、微かな変化が芽生えていた。

竹島宏「プラハの橋」

ローズは故郷のフィレンツェを離れて27年。出会った当初は大好きな花をプレゼントしてくれたマルクも、今は仕事にかまけてそれもなくなり、好きな花をオレンジではなく黄色と間違える始末。ローズが寂しさを新たにする中、アンディは街角で見つけた花をマルクとローズが暮らす住まいの玄関にそっと置き、花言葉を通してメッセージを伝える。

そして、激動の時代の波とともに、3人の関係と運命はダイナミックに変化していくー

竹島宏「プラハの橋」

竹島宏の“ヨーロッパ三部作”、書き下ろしの楽曲がストーリーに絡み合う珠玉のステージ

竹島宏「プラハの橋」

公演全体を通して舞台はパリ、プラハ、フィレンツェと移り変わり、アンディとローズの禁断の恋、そしてマルクを含めた3人のキャラクターと人としての味わいが物語をダイナミックに展開させ、その後に描かれる運命は涙を誘った。演技についても、役者としての経験豊富な宍戸開庄野真代はもちろんのこと、竹島もミュージカル初挑戦とは思えない素晴らしい演技を披露した。

特筆すべきは、ミュージカルのために書き下ろされた楽曲は当然として、竹島の“ヨーロッパ三部作”それぞれの詞と曲が極めて自然に絡み合い、また耳なじみのある3曲が劇中の主要な場面で登場する展開で、大きな心の盛り上がりを感じるステージとなった。

竹島宏「プラハの橋」

本作は“ヨーロッパ三部作”が歌で描き出すストーリーを、実際に「舞台」という形で具現化させた作品で、竹島宏の一連の作品に音楽作品として触れてきたファンにとっては、その物語をよりリアルな形で感じられるだろう。一方で、竹島の作品にこれまで触れてこなかったミュージカル・演劇ファンにとっても、その楽曲の良さや竹島、庄野の歌唱の素晴らしさ、3人の奏者によって奏でられる劇伴によって、強く引き込まれるステージになることは間違いない。

竹島宏「プラハの橋」

「開演することができて、本当に感謝の気持ちでいっぱい」

竹島宏「プラハの橋」

ゲネプロ終演後に、3人はステージに再登場し、取材陣に向けてコメントを発表した。竹島は「この度は『Musical プラハの橋』を開演することができて、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。たくさんのスタッフの皆さま、音楽の皆さま、そして何よりも庄野真代さん、宍戸開さん、皆さん方に支えられてこのようなステージに出させていただくこと、心よりお礼申し上げます。今日から初日がスタートし、千秋楽、そして、京都のステージまで精一杯頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします」と感謝を述べた。

竹島宏「プラハの橋」庄野真代

庄野は「今日これから初日を迎えるわけですけど、ここまで来ることができて、本当によかったなとホッとしております。たくさんの方が一生懸命作り上げてきたこのステージ、私は一番最後に乗っかって、歌ったりしゃべったりしているだけなんですけれども、たくさんの方の思いがつまっているこの『プラハの橋』です。皆さんの心の中に何か響くものがあったら本当に幸せだなと思っております」と語った。

竹島宏「プラハの橋」宍戸開

宍戸は「お二人が言った通り。僕は脚本が素晴らしいなと。成り立ちにくい三角関係が見事に正三角形にハマった…マルクは最後悲しんでいましたけど、こういう人生もあるのかなと。それはお客様それぞれのご判断で伝わればいいかなと思っています。そして初日を迎えられたことで、何より(肩に)仙人のように乗っかっている重しがちょっと取れたかなと。軽やかにスタートしていきたいなと思っております」と初日を迎える心境について話した。

最後に竹島が「僕にとりましては初チャレンジとなる『Musical プラハの橋』です。今の自分の思いをすべて、このステージの上で表現させていただきたいと思います。何よりもこの3人が本当に、キャリアも畑も全く違うのにも関わらずとっても気が合う、ウマが合う3人なんです」と語ると、宍戸が「ウマ年だしね!」と返して3人は思わず笑顔に。竹島は「そうです、3人ともウマ年なんです! 精一杯頑張りたいと思います。よろしくお願いします」と締めくくり、大きな拍手の中ゲネプロは幕を閉じた。

竹島宏「プラハの橋」

最終リハーサルを終え、3人の表情には初日を迎えられる喜びと安堵、そして今後のステージに向けての希望と意気込みが見てとれた。竹島宏の新たなる挑戦となる本公演は、1月7日(火)から13日(月・祝)まで東京・新宿の紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA、2月10日(月)と11日(火・祝)に京都の京都劇場で上演される。

歌世界と演劇が絡み合う珠玉の舞台は、竹島宏のファンのみならず必見。ぜひその目でご覧いただきたい。

竹島宏「プラハの橋」

Musical プラハの橋

作曲・編曲:宮川彬良
脚本・演出:田尾下哲
作詞:安田佑子
音楽監督:宮川知子

キャスト

アンドレア・ドゥブレー役:竹島宏
ロザンナ・アダン役:庄野真代
マルク・アダン役:宍戸開

演奏

ピアノ:宮川知子
ヴァイオリン:森由利子
バンドネオン:鈴木崇朗

東京公演

2025年1月7日(火)
~13日(月・祝)
紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA

京都公演

2025年2月10日(月)
~11日(火・祝)
京都劇場

制作:
株式会社アズプロジェクト

企画・製作:
株式会社リリック

後援:
チェコ政府観光局

協力:
株式会社オフィスK
株式会社ルフラン
株式会社acali
株式会社テイチクエンタテインメント

お問い合わせ:
サンライズプロモーション東京
0570-00-3337
(平日12:00〜15:00)

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