いまの仕事が好き!アートワークチームで語るぞ?編 vol.2~天職をみつけるまで~

2020.3.10

歌手・西田あいが、大人の女を模索するべく、お客様とトークを繰り広げる連載企画。

今宵も3人の〝働きマン〟が、とあるカフェに集合。悩めるお仕事事情や、天職を見つけるまでをテーマに、トークのゴングが鳴り響きます……。

第1回:アートワークチームで語るぞ?編 vol.1~楽しい仕事の作り方~


ぼんやりと夢みてたころ

西田 少し時間を戻して、今の仕事に就いたきっかけを聞いてみたいんです。子供の頃の夢から初志貫徹ですか?

中田愛美 (以下、中田) 子供の頃から色彩が好きで、近所に住んでいた画家さんに絵を習っていて。絵画のコンテストで賞をとったり、大学の時にも、学園祭のポスターとか、周年のロゴで採用されたりもありました。ヘアメイクでいうと、小学校高学年からぼんやりとした興味はありましたね。

橋爪里佳 (以下、橋爪) 近所に画家さん!

中田 高校から進学するときに、ヘアメイクの専門学校に行きたかったけれど親からは大反対でした。そこでファッションの学科がある大学に入学しました。でも、就活するタイミングで人生を考えて。やっぱりメイクさんになりたいって。1年くらいは喧嘩していたかも。結果、働きながらダブルスクールで専門学校に通うことにしました。今は応援してくれていますけどね。

中田愛美さん(ヘアメイク)

西田 橋爪さんはどんな高校生だったの?

橋爪 サンキっていう洋服屋でバイト三昧でした。多分、時給と時間で選んだと思うのだけど、今振り返ってみると、すでに服が好きだったのかなー。

金子幸恵 (以下、金子) お給料は洋服代?

橋爪 ううん、ぜんぜん使わないで貯金してた。週5でアルバイトしていたから、使う暇がなかったとも言える(笑)。専門学校を卒業して、一人暮らしする時に、敷金と礼金に役立ったよ。

金子 すごーい!親孝行!

橋爪 働くこと自体が好きだったのかも。あと、おばあちゃんと話すのが好きで。

西田 専門学校に通っていたとき、スタイリストの道はなんとなく決まってた?

橋爪 コラージュの授業がとにかく面白くて。これを仕事にしたいなぁと思った。でも、難しいことがわかり、ブラックノートを開きました。ブラックノートというのは進学情報のコーナーにあったファイルなんですけど、個人事務所の職が並んでいるんです。仕事の内容は夢みたいで、アイドルの名前とか雑誌の名前が並んでいる。でも、もらえるお金はシビア。だから、みんなブラックノートって呼んでいて(笑)。そのファイルから一番お金がもらえるところを選んだんです。

橋爪里佳さん(スタイリスト)

義理と人情の鹿児島人

西田 私は英語が好きで、高校の時にニュージーランドに留学して、その時、軽音楽部に入ってて。ある時、全校集会で歌うことになって中島美嘉さんの『雪の華』を歌ったんです。一瞬静かになったあとに全員が立って拍手してくれて。「この感覚なにこれ最高!歌手になりたい!」って思って。あと1年で卒業なのに、親に電話して、「歌手になりたい。帰る!」って。

一同 えー(笑)!すごい行動力!

西田 で、日本に帰国して地元鹿児島で芸能コースのある高校へ転校して。同時に平尾昌晃ミュージックスクールに入門して、高校でのダンス、芝居、標準語のレッスンに加えて歌のレッスンの日々。
そんな中、地元・鹿児島からデビューを決めて上京したいって思っていて。やっぱり義理と人情の鹿児島人ですから。そんなこんなでスクールに通いながら地元のビジネス系の専門学校へ進学したんです。そしてあと3か月で卒業、就活真っ只中!というところでオーディションをみてくれていた日本クラウンのディレクターさんから電話がかかってきて上京することになりました。でも、すぐにデビュー!とはいかず、上京後は最初の事務所で社員として働いてて。きっちりタイムカードを押して、事務のお仕事。ご挨拶やお礼状とか社会人として当たり前のことをたくさん教えてもらったな~。

新しい世界に行きたかった

金子 あいちゃんと似てて、私も英語教育に力を入れている中学に入ったんですけど、勉強とかスポーツができる子だけが価値があるみたいな学校の雰囲気から早々に離脱し( 笑)、 特別得意なこともなかったんで、学生の頃は悶々としてました。
その一方で、中二の時に劇団四季を初体験するんです。「オペラ座の怪人」と「美女と野獣」を観て感激して、演劇部に入りました。その時から舞台の仕事に携わりたいとぼんやり思っていて、ライブに足を運ぶようになってから、その想いがますます強くなりました。
音楽系の専門学校と短大にも同時に通ったんですが、大阪だと音楽系の仕事の募集も少なくて、結局卒業後フリーターになるんです。テレビ局の観覧誘導やラジオ局のADもするんですが、バイトの方が収入が良くて。最終的にはなぜか東京の料亭でしゃぶしゃぶ作ってました。でも、そのお店が潰れるんです。無職になって、もう一回挑戦してみろと神様が言ってるような気がして。そこで就職できたのが今の会社なんです。
デスクからクリエイティブに部署異動したいと思い始めたのは、27,28歳くらいの時。ただ、毎日仕事をこなすだけの状態になってしまっていて。もっと自ら責任感をもって、バリバリ働きたいなって。いつもと変わらない毎日から抜け出したい。新しい世界に行きたかった。(続く)

本日のお客様

金子幸恵(かねこ・ゆきえ)

日本クラウン所属。アートワークコーディネーター。

担当アーティスト:純烈、川上大輔等

勤続年数:(現在の業務に就いて)4年目

中田愛美(なかだ・まなみ)

ヘアメイク。テレビ、アーティスト、タレント、広告、ファッション、映画等、幅広く活動。

勤続年数:8年ほど

橋爪里佳(はしづめ・りか)

スタイリスト。映画・ドラマを中心に純烈、西田あいなどのアーティストも担当。

勤続年数:9年ほど

撮影協力

347CAFE&LOUNGE 渋谷

住所:東京都渋谷区渋谷1丁目23−16 cocotiビル 3F

営業時間:11:30~23:00(L.O.22:00)

URL:http://www.347cafe.com/

『My Story』

3月4日(水)発売
作詩:松井五郎 作曲:林哲司 編曲:萩田光雄

【Aタイプ】CRCN-8318 ¥1,227+税
C/W『帰郷~いまでもクスノキの下で』
作詩:松井五郎 作曲:林哲司 編曲:萩田光雄

【Bタイプ】CRCN-8319 ¥1,227+税
C/W『雨のしずくと青い空』
作詩:松井五郎 作曲:林哲司

『My Story』ミュージックビデオ(前半)

『My Story』ミュージックビデオ(後半)

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