青山 新が初の“おんな歌”『女のはじまり』をリリース 「2023年のキーワードは“変化”。青山 新の新しい顔をお見せします!」

2023.2.8

演歌第7世代の旗手・青山 新が4枚目のシングル『女のはじまり』(c/w『どうにもならない恋だもの』)を2月8日にリリースする。昭和の日活映画路線、青春歌謡と歌い継いできた青山が、デビュー4年目の新曲に選んだのは初の“おんな歌”。子どものころから青江三奈八代亜紀の歌の世界が大好きだったという青山が、「聴いた瞬間に絶対歌いたいと思った曲。新しい青山 新の一面を知っていただけたら」と意気込む新曲への想い、そして新しい年への誓いを聞いた。


――4枚目にして初めてのおんな歌に挑戦ですね。最初に聴いた時の感想はいかがでしたか。

おんな歌ということに関しては、子どものころから青江三奈さんや八代亜紀さんの歌が好きで、ずっと聴いてきましたのでまったく抵抗はなく、むしろ僕のルーツだとさえ思いました。それよりも師匠の水森(英夫)先生が歌われたデモテープを最初に聴いた時、僕は、3連(符)のブルース調の世界観が大好きなので、直感的に「ああ、この曲、絶対に歌いたい」と思いました。特にさびの「♪やめて やめて やめてよ~」のフレーズは聴いた瞬間に頭から離れなくなって、この曲が僕の新しい一面を出せるチャンスかもしれないと思いました。いただいた曲と僕の気持ちが一致したことが嬉しくて気合が入っています。

――今回のリリースは最初からおんな歌を歌うことをコンセプトにしたということですか。

以前、ある歌番組で西田佐知子さんの『女の意地』を歌ったことがあるんです。いつもとは違う歌い方で歌ったのを水森先生が観ていてくださって、「次の曲はこういう路線もあるかもしれない」とおんな歌のレッスンをしてくださいました。その結果、これはいけるかもということになって『女のはじまり』に繋がったんです。まだまだ自分からこういう歌を歌いたいなんて生意気なことを言える立場にはありませんが、『女の意地』を歌った時に、心のどこかに自分にはこういう引き出しもあるんだとアピールしたい気持ちがあったのかもしれません。それが水森先生に伝わったのかは分かりませんが、今となってはよかったと思っています。

――タイトルもユニークですし、歌詞の内容もいろいろなとらえ方ができる大人の歌だと思います。女性の気持ちを代弁して歌うことに関して、気持ちの乗せ方が難しかったのではないですか。

タイトルは今までに見たことのないワードでしたから、どういう意味なんだろうと想像力をめいっぱい膨らませましたし、詞も何度も読み返して自分なりの解釈ができてからレコーディングに臨みました。先ほども言いましたが、いわゆるおんな歌は昔から聴いてきましたので、自分なりに思い切って歌ってみたら、作詞してくださった田久保(真見)先生から、詞の意味はちゃんとつかんでいるとおっしゃっていただくことができました。主人公の気持ちには、それなりになりきって歌えたのかなと思います。

――この曲を歌うにあたって、森進一さん、前川清さん、矢吹健さんなどの歌い方を研究されたことをラジオでお話になっていたそうですが、歌い方に関してはいろいろ試されたのですか。

歌唱に関しては、本当に試行錯誤を重ねました。「やめて やめて やめてよ~」のさびの部分では、ちょっと吐息が漏れるような歌い方をあえて取り入れてみたりもしました。それから、がなるというか、ちょっとしゃがれた声でも歌っています。喉を閉める歌い方ですから、どうかなと思ったのですが、先生が「それいいね」っておっしゃってくださって。僕の個性を尊重してくださったようで嬉しかったです。今回はいろんな歌い方を試してみて、僕の中に新しい引き出しを作る機会になったと思います。

――レコーディング時などに、水森先生からも歌い方リクエストがあったのでしょうか。

今回は気持ちの面よりも、特に歌い方の面でご指導いただきました。例えば母音をもっと大きく響かせて歌うこととか、3連のリズムに乗って「女の―――おおお」って強調すること、歌詞の4行目の部分は歯切れよく歌うことなどなど、詞の1行1行、丁寧に指導していただきました。

――青山さんとしてはこの曲を、どのように大切に歌っていこうと思っていますか。

先生方が素晴らしい曲を作ってくださったので、曲のインパクトに負けない歌唱をしなくてはいけないと思っています。今お話ししたように、この曲の中ではいろんな歌い方、テクニックを使っているつもりですので、「青山 新ってこんな歌も歌えるんだ」と思ってもらえるような、新しい展望が見えてくる一曲にしたいと思っています。

――カップリングの「どうにもならない恋だもの」も女性が主人公の曲です。こちらは三角関係か、それとも不倫の恋愛を描いた曲でしょうか。

僕も最初は不倫の歌かなと思って田久保先生にお聞きしたら、どうもそうではなくて一人の男性を二人の女性が好きになってしまった恋愛の歌で、そんなにドロドロした関係ではないとのことでした。主人公の女性は少し開き直っているような感じもあり、曲調もテンポがある股旅演歌のメロディですから、ロングトーンだったり、自分独自の“こぶし”だったりを活かして歌えたと思います。水森先生も「とにかく朗々と歌えば青山 新の良さがでるんじゃないか」と言ってくださって、レコーディングは思ったより順調でした。

――青山 新初のおんな歌、ファンの皆さんからの反応が楽しみですね。

最初は、皆さんに受け入れていただけるか不安もあったのですが、ステージで歌った時にすごい拍手をいただいて、「最初に聴いた時、これまでの曲と違うので新くんだと思わなかった、でもいい曲」とか「ずっと聴いていたい」なんてコメントもいただけたので、リリースを楽しみにしています。新しい青山 新に出会ったと言われるのは僕自身すごく嬉しいですし、今後そのイメージを定着させるのが課題だと思っています。

――昨年は5月に日本橋三井ホールで初のソロコンサートを開催しました。コロナ禍で3年目にして開いたコンサートです。感慨もひとしおだったのではないですか。

客席の皆さんの顔を見たら、嬉しくて感極まってしまって……。耐えましたけどね(笑)。生バンドをバックに、ファンの方々の前に立っている自分が本当に幸せだと感じました。やり終えて達成感もありましたが、ファンの皆様やスタッフへの感謝の気持ちの方が大きくて、これからも歌い続けて皆さんに恩返ししなきゃと思いました。

――コロナ禍で配信ライブなども多くなったと思いますが、生でお客様に歌を届けて拍手をいただくのは歌手冥利につきたのではありませんか。

もちろんネットを通じて歌をお届けすることも、より多くの方に歌を聴いていただくという意味で意義深いことだと思いますが、やっぱり同じ空間で直接、目の前のお客様に聴いていただくのは何物にも代え難いものがあります。これはファンタジーでも何でもなく、ステージに立っているとお客様と繋がっているという感覚があるんです。生のステージは100%最高です。

――今年は4月に「飛翔」というタイトルで同じ日本橋三井ホールでコンサートが予定されています。前回はキャロルの曲も披露しましたが、今回も何か挑戦しますか。

まだ具体的には決まっていませんが、今回も何かしら新しいことにチャレンジしようと考えています。自分的にはもういろいろ用意を始めていて……、でもまだもう少し内緒にしておきます(笑)。乞うご期待!

――プライベートなことも少しお聞きします。このコロナ禍、お家時間が長くなったと思いますが、どんなふうに過ごしていましたか。

趣味のひとつがギターなので練習したり、あと絵の連載をしていたこともあって絵を描いたり。映画もたくさん観ました。デビューから2作までは昔の日活映画の路線の歌を歌っていましたので、石原裕次郎さんの『銀座の恋の物語』とか『夜霧よ今夜も有難う』とか、いろいろ観て勉強させていただきました。

――部屋にずっといて平気な方ですか、それともアウトドア派?

うーん、子どものころは外で遊ぶのが好きでしたけど……。まあ外に出るのが好きなほうですかね。でもアウトドアというよりは、ドライブが好きなので車を運転して洋服を買いに行ったりする感じです。買い物にはよく行きますね。

――プロフィールの趣味欄にも特技欄にもサッカーが最初に書いてありますが、子どものころからおやりになっていたのですか。

兄の影響もあったのですが、5歳から中学3年までやっていました。毎日サッカー漬けで。と言ってもそんなにレベルの高いところでやっていたわけじゃありませんけど。でも10年間やったので僕の人生の半分はサッカーとともにありました。

――浦安市のご出身ということは、ジェフユナイテッド(市原・千葉)のファンですか。

いや、特にどこのファンということはありません。僕、サッカーをやるのは好きなんですが観るのはあんまり……。だって長くないですか、試合時間。いつも長いなーって(笑)。でも、この間のW杯は観ました。日本チームのレベルも高かったし、展開も面白かったし、観ていてすごく楽しかったです。ブラボー!でした(笑)。

――趣味欄には他にもいろいろ書かれていますが、今一番ハマっていることは何でしょう。

最近ゴルフを始めたんです。まだコースデビューはしていないのですが、時間があれば週3くらいで打ちっぱなしに通っています。実は祖父がゴルフ好きで、昔は80を切っていたくらい上手かったらしくいろいろ教えてもらっているのですが、筋は悪くないと言われました。早くコースに出たい気もしますが、まだちょっと怖いかな。

――他には何か新しく始めたことはありますか。

最近は生け花にハマっていて、YouTubeなんかを参考にしながらやっているんですけど、案外評判が悪くなくて。物を作るのが好きで、絵を描くのもそうですけど、その感覚のひとつとして生け花も作品を作るつもりでいろいろな花を生けています。収集癖があるようで最近は花瓶も増えてきてしまって。一時期は『ONE PIECE』のフィギュアを集めていて、UFOキャッチャーで取るんですけど、もうショーケース2つになってしまいました(笑)。

――ところで青山さんは辰巳ゆうとさん、二見颯一さん、新浜レオンさん、彩青さんたちと演歌第7世代と言われていますが、皆さんお互いをどう思っているのでしょう。

突き詰めていけばライバルなのでしょうが、どちらかといえば仲間意識の方が強いんじゃないでしょうか。子どものころから周囲の友だちになかなか演歌好きを理解してもらえずに育ってきましたから、同世代で演歌や歌謡曲に詳しい人がいると話が弾むし、親近感がわくんです。そういう意味でも仲間意識は強くなるのだと思います。でも誰かがコンサートをやったとか、新しいことにチャレンジしたなんていうことを聞くと刺激になるし、負けられないと思います。仲間でありライバルというすごくいい関係だと思っています。

――デビューから4年目を迎えます。2023年はどんな目標を掲げてやっていきますか。

『女のはじまり』という強烈な曲をいただいたので、この曲とともに青山 新という人間の新しい個性、イメージを作っていく年にしたいです。そのためには、いろんな歌を歌うことはもちろん、例えば髪型ひとつとっても新しい自分を見せていきたいと思っています。今年は“変化”をキーワードに固定観念に捕らわれず、いろんなことに挑戦します!

――最後に、新曲を待ちわびているファンにメッセージを。

いつも応援、ありがとうございます。今年は皆様の応援のおかげで『女のはじまり』というこれまでの僕とはまた違ったイメージの曲を出させていただくことができました。これからも、新しい青山 新の世界観を作っていけたらと思っていますので期待していてください。皆様の期待に応えられるよう、今年も精一杯、歌っていきます。

青山新『女のはじまり』ティザー映像

青山新『女のはじまり』

2023年2月8日(水)発売

価格:¥1,400

CD

品番:TECA-23004

【収録曲】

1.女のはじまり(作詞:田久保真見/作曲:水森英夫/編曲:竹内弘一)
2.どうにもならない恋だもの(作詞:田久保真見/作曲:水森英夫/編曲:竹内弘一)
3.女のはじまり(オリジナル・カラオケ)
4.女のはじまり(メロ入り・カラオケ)
5.どうにもならない恋だもの(オリジナル・カラオケ)

CD+DVD

品番:TECA-23005

【収録曲】

1.女のはじまり(作詞:田久保真見/作曲:水森英夫/編曲:竹内弘一)
2.女のはじまり(オリジナル・カラオケ)
3.女のはじまり(メロ入り・カラオケ)

【DVD収録内容】

『女のはじまり』ミュージックビデオ

▽『女のはじまり』歌詞先行公開中

https://www.uta-net.com/song/331338/

「青山 新コンサート2023~飛翔~」

日時:2023年4月2日(日)開場13:30/開演14:00
会場:日本橋三井ホール
主催fav受付:03-3263-6612(平日11:00~17:00)
チケットぴあ(Pコード:232-002)

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