【民謡の申し子・彩青(りゅうせい)】細川たかしに認められた実力に迫る

2022.8.23

民謡・津軽三味線・尺八の三刀流として知られ、日本の伝統芸能に精通している彩青(りゅうせい)。
民謡の申し子と呼ばれるほどの才能を秘めており、16歳という若さで彗星のごとくデビューを果たしたことで知られました。
今回は、そんな彩青の幼少期から演歌歌手としてデビューした後までの、軌跡や魅力についてご紹介します。

彩青という名前の由来

彩青という字面にインパクトを受けた方が多いと思います。読み方は『りゅうせい』
名付けたのは父親で、2002年の『日韓ワールドカップ』で印象に残ったサッカー日本代表の愛称であるサムライブルーにちなみ、世界の舞台で羽ばたいてほしいという願いが込められています。彩青という名前は本名のようですね。

幼少期~演歌歌手デビューまでの道のり

まずは、彩青が演歌歌手としてデビューするまでの経緯について見ていきましょう。

幼少期から触れてきた民謡


彩青は2002年8月29日に北海道岩見沢市で誕生しました。親の影響で民謡が身近にあった彩青は、民謡に興味を示すのが早かったそうです。5歳にして福士厚子・福士優子の下で本格的に指導を受けてきました。

また、両親がYOSAKOIソーランのチームのメンバーだったため、7歳のときにはその影響から津軽三味線を始め、「三味線研究会 夢絃座」の本間孝人に師事しました。

そして、11歳より演歌を細川たかしに師事。演歌の基礎を学ぶとともに、尺八を本格的に演奏するようになりました。
11歳という若さでありながらも多くのことに興味を持ち習得していることから、『民謡の申し子』と呼ばれるきっかけになったのでしょう。

演歌歌手・細川たかしの弟子になったきっかけとは


大御所演歌歌手の細川たかしの弟子になったきっかけは、11歳のときに出演したテレビ番組『関ジャニの仕分け∞』でした。
全国歌うまキッズとして出演した彩青は、歌唱パフォーマンスを披露した際、その歌声・節回し・声の伸び・表現力などを高く評価され、細川に『弟子にしたい』と言わしめるほど。

その後、細川から直接『声変わりを上手く乗り越えたら、俺の弟子になってくれ』と頼み込まれ、無事に声変わりを乗り越えた彩青は、細川に弟子入りすることを決意して本格的な修業が始まりました。

5年の修業の末、念願のデビュー

11歳という異例の若さで演歌歌手・細川の目に留まった彩青は、5年の修業期間で演歌界の真髄を本格的に学びました。
その後、2019年6月26日に日本コロムビアから、シングル『銀次郎 旅がらす』で念願のプロデビュー。16歳でデビューを果たしたことや、細川を認めさせたことで期待の大型新人として注目を集めています。

プロデビュー後の活躍

ここでは、輝かしいプロデビューを飾った彩青のデビュー後の活躍について見ていきましょう。

日本レコード大賞受賞

2019年に『銀次郎 旅がらす』でデビューを果たした彩青は、一気にファンを増やしたことで同年の『第61回輝く!日本レコード大賞』で新人賞を受賞しました。
新人賞を受賞した彩青に対し、細川は「デビューして半年足らずで新人賞を頂けたのは本当に凄いことだから、これからも(賞の)名前に恥じないように、しっかり頑張っていきなさい」とコメントを残しています。
細川の弟子という重圧を背負いながらも、輝かしい成果を残したのは、彩青にとって大きな経験になったことでしょう。

様々なメディアに出演

テレビ番組がきっかけとなり注目を集めた彩青は、メディア出演にも力を入れているようです。
テレビ番組・YouTube・ラジオなどではあどけない素の彩青を披露しており、ファンの間で話題になっています。

俳優としても活躍

窪田正孝が主演を務めるNHKの連続テレビ小説『エール』で俳優デビューを果たした彩青は、山崎育三郎が演じる久志のオーディションでのライバル役である水山ながし役を演じました。
ドラマでは三味線を披露しており、大人顔負けの確かな腕前は、共演者を驚かせたそうです。

初の単独コンサートの開催

2022年8月16日(火)に、彩青にとって念願のファーストコンサート「第86回コロムビア マンスリー歌謡ライブ 〜彩青・未来へはばたく!ファーストライブ〜」を開催しました。8月29日に20歳の誕生日を迎える彩青「また一つ、度胸がつきましたね。たくさんの皆さんにお越しいただいて、本当に感謝の気持ちでいっぱいですね。まだスタートラインに立ったばっかりですが、これからももっともっと唄、三味線、尺八を磨きに磨いて頑張っていきたいと思います」と力強く語りました。

彩青の魅力とは

彩青は、デビューして3年という活動期間でありながらも多くのファンを魅了しています。ここからは、そんな彩青の魅力を見ていきましょう。

演歌歌手・細川たかしをうならせた歌声

彩青の魅力としてまず思い浮かべるのは、確かな歌唱力。
演歌界を牽引してきた師・細川からは、「北海道が生んだ、俺の後を継げる天才」と太鼓判を押されるほど。幼い頃から本格的な活動を続けた彩青だからこそ、才能が開花したのでしょう。

日本の伝統芸能に精通

5歳から民謡に目覚め、その後は津軽三味線や尺八を学んできた彩青は、唄声・津軽三味線・尺八の「三刀流歌手」として注目されています。
自身のYouTubeチャンネル『彩青Channel』では、【一人四役!】と題し、北海道の民謡「鱈釣り節」をカバーしている様子も見られます。動画編集も彩青自身が手掛けたそうです。

また、2022年4月20日にリリースした沓掛道中(くつかけどうちゅう)では、尺八を演奏。19歳とは思えないほどの腕前でファンを驚かせました。

<参考記事>
三刀流歌手・彩青の探求心は、伝統の大衆芸能から令和のポップス、世界の民族音楽まで!「彩青そのものが音楽でできています」

今後のコンサートやイベントなどで披露することも増えるのではないでしょうか。

師・細川たかしとの関係性

テレビ番組がきっかけで出会った2人は、2011年に弟子入りしてから現在まで11年も経っています。公私ともに関係が深く、プライベートでは一緒に旅行を楽しむなど、仲の良さがうかがえます。
また、細川の歌唱に合わせて彩青が三味線を演奏した様子を披露したことで話題になりました。師匠と弟子という、確かな絆の深さが感じ取れますね。

師匠と妹弟子・田中あいみとの3ショット

師匠と妹弟子・田中あいみとの3ショット

人々を惹きつける魅力

演歌界ではかなりの若さである彩青。演歌第7世代の先輩である辰巳ゆうと、新浜レオンら多くの歌手たちと親交を深めているようです。自身のブログ、TwitterやインスタグラムといったSNSでも、多くの人に可愛がられている様子が見られます。
ファンをはじめとして、演歌界の先輩も惹きつける魅力があるのでしょう。

師・細川の意思を受け継ぐ新星

若くして大御所演歌歌手・細川たかしを魅了した才能は、演歌界の財産といえます。多彩な才能を秘める彩青は、今後も経験を積んでいくことでさらに飛躍した演歌歌手となることでしょう。
演歌第7世代の一人として演歌界をどんどん盛り上げていってほしいですね。

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