全国制覇に期待!「ご当地ソングの女王」水森かおりの魅力とは

2022.9.28

パワフルでありながらも透き通るような歌声で幅広い年代から人気の水森かおり。
多くの都道府県のご当地ソングを歌唱していることから「ご当地ソングの女王」として全国的に注目を集めています。そこで今回は、水森が歌手デビューするまでの道のりや、これまでの活躍についてご紹介します。

歌手デビューまでの道のり

まずは、水森が演歌歌手としてデビューするまでを見ていきましょう。

幼少期から歌に夢中

小学4年生で「土曜トップスペシャル 輝け!1984年度日本ちびっこ歌謡大賞」出演  ©NTV

2人姉妹の妹として誕生した水森は、家族全員が音楽好きだったこともあり、ジャンルを問わずさまざまな楽曲を聴いていたそう。幼い頃からのど自慢系の大会に出場し、人前で歌う経験が多かったようです。

ただ歌うことが大好きだった学生時代

小学生の頃から高校生になるまで「歌が好き」ということで多くの素人参加型番組に出場していました。
中学生の時、千葉テレビカラオケ大賞(現・チバテレビカラオケ大賞21)に出場し、グランドチャンピオン大会で3位に入賞したことから、地元やのど自慢出場仲間では知られるように。
しかし、水森本人は「プロ歌手なんて夢のまた夢」、と現実的にとらえていたようです。

アメリカ留学が人生の転機へ

短大在学中は秘書についての勉強をし、アメリカへ留学。そんなアメリカ生活では、ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロックというボーイズバンドのジョー・マッキンタイアに憧れていたそう。

もともと趣味として歌うことを楽しんでいたこともあり、ホストファミリーのファミリーパーティーで歌を披露したようです。その際、ホストファミリーが涙を流して喜んでくれたとか。そのことがきっかけで、歌手になりたいと決意したようです。
水森本人もインタビューで以下のように回答しています。

「短大生のときに留学したのですが、ホストファミリーの家で、クリスマスパーティーの際、『赤鼻のトナカイ』を日本語で歌ったら、感激して泣いてくれたんです。歌には言葉がわからなくても通じ合えるものがある、涙を流すほど感激させられる力があるって思ったら、それまで自分の中で諦めて蓋(ふた)をしていた歌手になりたいという気持ちがパーンってはじけて、帰国後、オーディションを受けました」

引用元:【「うたびと」オープン記念】水森かおり独占インタビュー

帰国後すぐにオーディションを受けて本格的に歌手になるべくレッスンを始めましたが、事務所に入ってから約2年もの間はデビューの話もなく、電話番をして下積み生活を送っていたそうです。

念願のデビュー

デビュー当時の水森

水森が22歳の1995年9月、徳間ジャパンコミュニケーションズから「おしろい花」でデビュー。オリコン演歌・歌謡ランキングで初登場3位となり、輝かしいデビューを飾りました。
そんなデビューしたてのこの頃、水森はパーティーの席で歌うこともあったようです。しかし誰も聞いてくれない…という経験も。そんな愚痴をこぼしたときに、父親に言われた言葉を今でも大事にしてるそうです。

<参考記事>そんな水森の当時を振り返るインタビューの様子はこちら
【「うたびと」オープン記念】水森かおり独占インタビュー

水森はデビュー後も活躍の幅を広げています。次の項目で見ていきましょう。

プロデビュー後の活躍

プロデビュー後も様々なシーンで活躍してきました。ここでは、デビュー以降の活躍をご紹介していきます。

2002年から数々の賞を受賞


2002年4月にリリースした「東尋坊」が、第35回日本有線大賞有線音楽賞を受賞。この曲がカラオケファンの間で話題になり、メジャー歌手へのきっかけになりました。

その後2003年4月発売の「鳥取砂丘」では、約1年間のロングヒット。これをきっかけに「第45回日本レコード大賞金賞」「第36回日本有線大賞有線音楽優秀賞」「第18回日本ゴールドディスク大賞ソング・オブ・ザ・イヤー」と、数多くの賞を受賞しました。

また、2004年4月にリリースした12枚目のシングル「釧路湿原」は、オリコン週間ランキングで初登場5位を記録。女性演歌歌手としては18年振りの記録となったことでも話題に。

2005年にはデビュー10周年を迎え、同年4月に発売した「五能線」でオリコン総合シングル・ランキング初登場8位を記録し、第47回日本レコード大賞最優秀歌唱賞も受賞しました。

2006年には「熊野古道」、2007年には「ひとり薩摩路」でベストヒット歌謡祭演歌・歌謡曲部門グランプリを2年連続で受賞し、人気演歌歌手としての地位を確立しました。

さらに、多くのシングルでオリコン週間シングルチャート初登場TOP10入りを記録するなど、広く活躍する水森。通算シングルTOP10獲得作品数が女性演歌歌手の歴代1位を記録し、最高記録を更新しました。現在も記録更新中とあり、衰えを見せない人気ぶりとなっています。

紅白歌合戦に19年連続で出場


2003年4月に発売した「鳥取砂丘」が大ヒットしてブレイクしたことで、「NHK紅白歌合戦」にも初出場。ここから現在まで19年連続で出場を果たしています。

この記録は現在の紅白歌合戦紅組出場歌手では、坂本冬美に並んで史上7位タイとなっています。
また、毎年ヒット曲を生み出していることから、紅白においては一度も同じ楽曲を披露したことがありません。それだけ多くのファンが水森の曲を待ち望んでるということでしょう。

ご当地ソングの女王


「鳥取砂丘」の大ヒット以降の水森は「ご当地ソングの女王」と呼ばれ、地方自治体などから「地元に因んだ曲を歌って欲しい」というリクエストが毎年殺到しています。

ファンをがっかりさせないためにも、初めて営業で訪れる地域は事前にかなり勉強をするそうです。また、新曲をリリースした後は、曲の舞台になった場所を何回も訪問するのだとか。
ご当地ソングを歌うというプレッシャーがありつつも、事前に勉強し新曲発売後も数回に渡り足を運ぶという、水森の真面目で真摯に向き合う姿が、多くのファンを魅了する秘訣なのかもしれませんね。

なお、1999年に初のご当地ソング「竜飛岬」をリリースして20年以上の期間で、カップリング曲やアルバム曲も含めると、現在44都道府県のさまざまな地域のご当地ソングを歌唱し、残りは徳島県・福岡県・宮崎県の3県となっているようです。
ファンからは全国制覇を望む声も多いのだとか。是非全国制覇をしていただきたいですね。

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ファンを惹きつける魅力

水森の魅力として忘れてはならないのがチャーミングな人柄ではないでしょうか。
長い下積み期間を経験し、若手歌手とも幅広く交流しており、後輩から頼られる存在であることがうかがえます。

また、全国各地のうた自慢を訪ね歩く番組「水森かおりのさがせ!全国うた自慢」では、地方の方々とふれあう中で、その朗らかではつらつとしたキャラクターが好評でした。

他にも、歌番組を中心に「ネプリーグ」や「くりぃむクイズ ミラクル9」といったクイズ番組やトーク番組にも出演しており、可愛らしいキャラクターで愛されています。
ラジオやCMにも起用されるなどマルチに活躍しており、演歌界を代表する存在となっているでしょう。

ご当地ソングで日本を笑顔に!


数多くの賞を受賞し、「通算シングルTOP10獲得作品数」が歴代1位になるなど、演歌歌手として異例となるほどの活躍を見せる水森。
歩みを止めない探求心が、ここまでの活躍をもたらしているのでしょう。
水森はご当地ソングの女王として日本各地に笑顔をもたらしています。全国制覇してくれる日が待ち遠しいですね。

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