日本クラウン創立60周年記念コンサートが東京・中野で開催 北島三郎を筆頭に所属アーティストや歌仲間が27組集結、全44曲の圧巻ステージを披露!
日本クラウン株式会社の創立60周年記念公演「日本クラウン・創立60周年記念 令和・歌の祭典 2022」が27日、東京・中野サンプラザで開かれ、北島三郎、瀬川瑛子、鳥羽一郎、三山ひろし、純烈ら総勢27組が出演した。
同公演は、今年芸道60周年を迎えた北島三郎をはじめ、創立60周年を迎えた日本クラウンに所属する歌手のほか、北島と縁のある歌手たちが豪華共演するスペシャルコンサートで、前売り券は完売。当日の会場には2,100人が集い満員御礼となった。
コンサートの第1部は、出演者全員で北島三郎の『函館の女』を歌唱して幕を開けた。日本クラウン創立60周年を振り返る構成で、内容も盛りだくさん。北島三郎が司会の徳光和夫・水町レイコとともに茶目っ気たっぷりなトークを展開させながら、水前寺清子の『涙を抱いた渡り鳥』(歌唱:川野夏美)や、西郷輝彦の『星のフラメンコ』(歌唱:北川大介)、笹みどりの『下町育ち』(歌唱:竹川美子)、美川憲一の『さそり座の女』(歌唱:大江裕)石橋正次の『夜明けの停車場』(歌唱:黒川英二)などの日本クラウンが発売した人気曲が披露された。
続いて純烈、松尾雄史、二見颯一、一条貫太が揃って『ラブユー東京』や『宗右衛門町ブルース』のムード歌謡を披露するスペシャルステージも。さらに瀬口侑希がイルカの『なごり雪』、津吹みゆが南こうせつとかぐや姫の『神田川』と人気フォークソングを熱唱した。
続いて次世代を担う新人歌手を紹介するコーナーでは、田中あいみが『大阪ロンリネス』、原田波人が『偽りのくちびる』、木村徹二が『二代目』を披露し、夢と希望がたぎる熱唱で会場を沸かせた。その勢いに続くように純烈が『プロポーズ』、鳥羽一郎が『兄弟船』、三山ひろしが『人恋酒場』、瀬川瑛子が『命くれない』を熱唱した。
休憩を挟んだ後に始まった第2部は、今年芸道60周年を迎え現在も精力的に活動中の北島三郎を、レコード会社の枠を超えて慕う歌仲間・後輩たち、弟子たちで盛り上げるトリビュートステージとなった。福田こうへい、松原のぶえ、原田悠里、城之内早苗、山口ひろみ、松前ひろ子、中村美律子、北山たけしが登場し、それぞれのオリジナル曲を熱唱。その後、和田青児や北島兄弟らが『加賀の女』『兄弟仁義』などの北島のヒット曲を披露した。
作詞・作曲家の原譲二としても活躍する北島は「名前の由来は簡単なんです。何を食べてもあたらない、“腹丈夫”が原譲二になった」と意外な由来を明かし、観客の笑いを誘った。その後、福田こうへいが『アイヤ子守唄』、松前ひろ子が『夫婦鶴』、鳥羽一郎と原田悠里がデュエット曲『ふたり』を歌唱し、原譲二名義で手掛けた楽曲が披露された。
コンサート終盤、北島は自身のヒット曲『風雪ながれ旅』をパワフルに熱唱し万雷の拍手を浴びた。その後、北島と長年親交がある日本作曲家協会会長の作曲家、弦哲也が登場。弦が作曲を手掛けた楽曲『東京の空』を日本クラウンから北島にプレゼントし、出演者全員で熱唱した。約3時間半に及ぶステージは、北島の代表曲『まつり』を出演者全員で熱唱し、盛況の中幕を閉じた。
この日、第1部と第2部の合間に取材が行われ、北島三郎、瀬川瑛子、鳥羽一郎、三山ひろし、純烈が取材陣の前に登場した。
北島はこの日のコンサートについて「テレビ番組だと決まった形になりますが、今日お越しになったお客さまが喜んでいただけるような、思い出に触れることができたらと思います。画面を通してご覧になる皆さんにも、この時代にはこんな歌があったのかと、少しでも触れられるようなコーナーを設けました。日本クラウンの皆さん、それから他のレコード会社の方にも来ていただいて、リラックスした感じでできたかと思えてすごく嬉しいです」と笑顔。
また「60年やってきて、時代と共に後輩の皆さんがどんどん出てきて、そして皆さんに愛してもらえて、同じレコード会社ですが嬉しいですね。いつまでも私がふんぞりかえっているよりか、新しい人たちが世に出て愛してもらう、それが私の願望の一つなんですね。私たちは元来、夢を売る仕事です。そして、皆さんに生活をさせていただいて、恩返しの気持ちを込めてステージをやらせていただいています。世の中にあわせて若い子が出てくるのは楽しいですね」と続けた。
取材陣からコンサートに参加した感想を聞かれ、瀬川は「込み上げるものがありました。父が同郷ということもあって、いろいろと声をかけていただく機会がありました。北島さんのアドバイスを頼りに、それを道標に今日まで頑張ってきて、こうして日本クラウンの一員として出演させていただくことは感慨深く、心から嬉しいです」と答えた。
鳥羽は「私は船乗りでしたので、御大の歌を聴いてきました。『函館の女』のような女(ひと)シリーズの中でも、私の故郷の方の、『伊勢の女』という歌があります。今でもその歌が好きでカラオケでよく歌っています。クラウンが60周年を迎え、北川(大介)さんが歌った西郷輝彦さんの『星のフラメンコ』で、私が当時、西郷さんのコンサートを会場で見たことを思い出しました。歴史あるレコード会社に自分が所属させていただいて嬉しゅうございます。北島さんには何曲も頂いていますので、お世話になっていますし、今日はいろんなことを思い出しましたね」と振り返った。
北島は「私も先輩との出会いがあったときは震えたこともありました。そういう出会いから頑張っていこうと志して、この道を皆さんに支えてもらって歩かせてもらっている感謝の気持ちを持って毎日舞台に立っているのだと思います。ファンがあってこの道を歩かせていただいているんだと思います。60年間お世話になりましたけど、引退はしないよ(笑)。引退しないで頑張っていきたいと思います」と生涯現役宣言した。
三山は「先輩が作ってきた道をしっかり見ながら、背中を追いながら、そしていつしか先輩のようになれるように歩んでいきたいと思います」と意気込みを語り、純烈の酒井一圭は「歌の話は先輩たちにお任せして、今週の天皇賞・秋の一番人気がキタサンブラック産駒のイクイノックスです。イクイノックスは勝ちますでしょうか?」と北島に尋ね、北島は「馬の話になると生き生きしちゃうんだけども、一番人気だから恥ずかしくないレースをしてほしいね」とエールを送っていた。
「日本クラウン・創立60周年記念 令和・歌の祭典 2022」
出演者:北島三郎、瀬川瑛子、鳥羽一郎、三山ひろし、純烈、川野夏美、和田青児、北川大介、瀬口侑希、大江裕、黒川英二、竹川美子、松尾雄史、津吹みゆ、一条貫太、二見颯一、田中あいみ、原田波人、木村徹二
歌仲間ゲスト:中村美律子、原田悠里、福田こうへい、松前ひろ子、松原のぶえ、城之内早苗、北山たけし、山口ひろみ
特別ゲスト:弦哲也
セットリスト
第1部
M1 函館の女
M2 涙を抱いた渡り鳥
M3 星のフラメンコ
M4 下町育ち
M5 新聞少年
M6 浪曲子守歌
M7 長崎の夜はむらさき
M8 さそり座の女
M9 夜明けの停車場
M10 昔の名前で出ています
M11 ラブユー東京
M12 宗右衛門町ブルース
M13 足手まとい
M14 たそがれの銀座
M15 なごり雪
M16 神田川
M17 大阪ロンリネス
M18 偽りのくちびる
M19 二代目
M20 プロポーズ
M21 兄弟船
M22 人恋酒場
M23 命くれない
第2部
M24 南部蝉しぐれ
M25 おんなの出船
M26 津軽の花
M27 あじさい橋
M28 哀愁港町
M29 祝いしぐれ
M30 河内おとこ節
M31 男の出船
M32 加賀の女
M33 兄弟仁義
M34 帰ろかな
M35 川
M36 与作
M37 アイヤ子守唄
M38 夫婦鶴
M39 ふたり
M40 俺節
M41 夢追い人
M42 風雪ながれ旅
M43 東京の空
M44 まつり
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