デビュー40周年を迎えた神野美伽、大阪新歌舞伎座で記念公演を開催! 「私はあきらめない。自分の人生をもう一度生きたい」と力強く決意語る

神野美伽
2023.3.2

演歌歌手の神野美伽が2月28日〜3月1日の2日間、地元・大阪の新歌舞伎座で「神野美伽 デビュー40周年リサイタル」を開催した。

1984年のデビューから、今年40周年に突入する神野美伽。今年は新曲やアルバムのリリースのほかにもトピックが目白押しとなる一年だが、その記念すべき年の幕開けを飾ったリサイタル公演となった。

リサイタルは、神野も舞台でその人生を演じたこともある、笠置シヅ子の代表曲『ヘイヘイブギ』で幕を開け、「たくさんのお客様、よく来てくださいました!こんなにうれしいことはないです。今日は40周年の40という数字に近い数の曲をやります」とあいさつ。さながら“ブギの女王”が舞い降りたかのようにエネルギーに満ちたグルーヴで観客を引き込んだ。アロージャズオーケストラのホーンセクションとの掛け合いに息を呑むと、昨年没後40年を迎えた歌姫・江利チエミの楽曲や、神野の最新シングル『旅立つ朝(あした)』を、リスペクトをたっぷり込めて歌唱した。

そして、ジャズのスタンダードナンバーである『Summer time』『Lover come back to me』から『ベサメ・ムーチョ』やボンゴのソロから始まる『エル・クンバンチェロ』といったラテンナンバーを、時にスキャットも交えながら躍動感たっぷりに表現。そして大好きな映画だという『ひまわり』の主題歌を、今の世界情勢に照らして憂いに満ちた歌声でしっとりと披露した。

「私はあきらめない。自分の人生をもう一度生きたい」という決意の言葉の後に、1972年に和田アキ子が歌唱した名曲『あの鐘を鳴らすのはあなた』をスケール感たっぷりに歌い上げた。昨年までは関節症や脊椎炎、椎間板ヘルニアといった体の不調に繰り返し悩まされた神野だからこその言葉の重みを感じさせた。

神野美伽

2部の冒頭では、65作のシングルジャケットがスライドしていくオリジナル映像からスタート。神野が金の波模様に鶴をあしらった華やかな振袖で登場すると、会場からは大きな拍手が起こった。本人の解説付きで「整形手術を3回くらい繰り返しました(笑)」「これなんかチェ・ジウみたい」など、冗談をまじえながらのスライド上映に会場の笑いを誘った。

デビュー曲の『カモメおまえなら』から幕を明けると、懐かしい思いがあふれたのか、涙を浮かべて聴く観客も見受けられた。年代順に代表曲をラインナップして歌唱するメドレー形式の構成は、長年のファンもその当時の思い出を巡らせることができる、特別なセットリストとなった。神野も「あー、懐かしい!」と言いながら当時を振り返り、それぞれの楽曲を紹介しながら歌唱した。

そしてオリジナルの歌唱が終わると「オリジナルだけではなくて、カバーの歌もこの舞台の上では欠かすことなく歌い続けてきた大事な歌があるんです」と話し、『浪花しぐれ「桂春団治」』『酔歌ソーラン節』『無法松の一生』を熱唱。ラストにはオリジナル曲の『あんたの大阪』を歌唱し、ここでは観客が総立ちになって手拍子の中のフィナーレとなった。

第2部は“演歌歌手、神野美伽此処にあり”というゆるぎない原点を再確認できる内容、またステージ通して全38曲という圧巻のボリュームで、神野美伽の絶対的な存在感と幅広い表現力、そして高いパフォーマンス力を観衆に確信させるステージとなった。

神野美伽

神野美伽『旅立つ朝(あした)』ミュージックビデオ

神野美伽『旅立つ朝(あした)』

発売中

品番:KICM-31066
価格:¥1,500

【収録曲】

1.旅立つ朝(作詞:保富康午/作曲:村井邦彦/編曲:鈴木 豪)
2.明日に生きる女(作詞:山上路夫/作曲:村井邦彦/編曲:鈴木 豪)
3.テネシー・ワルツ(作詞・作曲:Pee Wee King, Redd Stewart/編曲:鈴木 豪)
4.旅立つ朝(オリジナル・カラオケ)
5.明日に生きる女(オリジナル・カラオケ)
6.テネシー・ワルツ(オリジナル・カラオケ)

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