デビュー10周年の朝倉さや、10周年記念アルバム『大開幕』を引っ提げた全国ツアーがスタート! 「ここから出発、本当に嬉しい旅の始まり」

朝倉さや
2023.6.20

民謡出身シンガーソングライターの朝倉さやが6月18日、東京・日経ホールでの公演を皮切りに全国ツアーをスタートした。

昨年の日比谷音楽祭フジロック・フェスティバルの出演などでもその実力が高く評価されてきた民謡出身シンガーソングライターの朝倉さや。今年5月17日発売のスピッツのオリジナルアルバム『ひみつスタジオ』収録曲、『未来未来』にボーカルで参加したことも大きな話題となった。

今回のツアータイトルは「朝倉さや デビュー10周年 第三章の大開幕!~感謝と決意のスペシャルコンサート~ 」。2013年に『東京』でデビューしたのが第一章。そして、民謡と最先端の音楽を融合させたFuture Traxで日本レコード大賞企画賞を受賞した2015年が第二章の開幕。そして、昨年9月に音楽的、精神的支柱になっていたプロデューサーのsolayaが癌で他界。その悲しみを乗り越えて新しい世界に飛び出した第三章の開幕が、今回のアルバム『大開幕』、そして今回のツアーである。

当日のコンサートは、自身のデビュー曲『東京』のフレーズをコラージュしたSEで開幕。そして、故郷・山形の民謡『最上川舟唄』をリアレンジした『リバーボートソング』で厳かにスタートし、大地に祈りを捧げるような朝倉の歌声が会場を包んだ。

朝倉は「デビュー10周年イヤーに第3章の嬉しい幕開けです。こっから出発です。本当に嬉しい旅の始まりです。正直、喉も絶好調!最後までお付き合いください」とあいさつ。その後、スピッツ『ロビンソン』を山形弁カバー。この曲がスピッツのメンバーの耳に止まり、彼らのアルバムへの参加のオファーに繋がった。続いて、『酒田甚句』『新庄節』などをダンストラックと融合させたFuture Traxで会場を徐々に盛り上げてゆく。その流れで、『花笠音頭』(山形県)、『斎太郎節』(宮城県)などの民謡を三味線の弾き語りで披露した。民謡日本一に2度輝いているその歌唱力は折り紙付きだが、朝倉の歌声は民謡を知らない人たちにも、新しい喜びと笑顔を与えてくれる。

朝倉さや

後半戦は、オリジナル曲『アリャセヘイヤ~』でベースギターを抱えてベースソロを披露する予定が、まさかの機材トラブル。この日のために練習してきたベースを披露するはずが、残念ながら次回に持ち越しとなりそうになったところ、スタッフの神対応でベースが回復。「ハプニングポイントは歴史を刻む きっかけなんです」と新曲の歌詞を引用しながら、晴れてベースプレイを披露した。

そして、昨年solayaと最後に作ったアルバム『Life Song』から、この世界に生きることの素晴らしさと決意と感謝を込めた『ライフソング』を歌った。MCではsolayaとの日々を思い出し、涙を浮かべる場面も。

続いて、「昨年色々あって年末まで頑張りすぎたんですが、年末年始は山形に帰って頑張らずヘラヘラしてきました。そのおかげで、故郷のおかげで、この『KADODE』ができました」と紹介して、最新アルバム『大開幕』のオープニングを飾る軽快なダンスナンバー『KADODE』を披露。「♪ターニングポイントで 思い切り飛び込むだけ 世界はまだまだ広い」という歌詞にも、自身の新しい幕開けに前向きに挑む彼女の意気込みが込められている。

朝倉さや

「皆さんがステージの私を見てくださってるように、私もいつも皆さんのことを見ています。いつもすごく優しい笑顔をしている人が、たまに涙流しているのを見ると、何があったんだろうなって心配になったりします。生きていたらいろんなことがありますが、朝倉さやのコンサートでは最後は笑顔で帰ってほしいなって思います。そんなみんなに手紙を書くみたいな気持ちで作った曲です」と紹介して『違う歩幅で』を歌唱した。ラストは10年前の自身のデビュー曲『東京』をしっとりと歌い、本編の幕を閉じた。

アンコールでは、自分の故郷や家に帰った時の温もりにあふれた『おかえり -manzumamake-』を披露。そしてニューアルバムのエンディングを飾る『おやすみ-neroha-』をアカペラで披露し、全国ツアーの初日、全18曲のステージの幕を閉じた。

朝倉さや『KADODE』ミュージック・ビデオ

朝倉さや『大開幕』

朝倉さや「大開幕」

発売中

品番:UPCY-7886
価格:¥2,500(税込)

【収録曲】

1.KADODE
2.宮津節(Future Trax)
3.違う歩幅で
4.ニワトリ(Future Trax)
5.おやすみ -neroha-
6.KADODE(Instrumental)

朝倉さやデビュー10周年ツアー
【第三章の大開幕!~感謝と決意のスペシャルコンサート~】

2023年6月25日(日)仙台・誰も知らない劇場
2023年7月22日(土)大阪・Shangri-la
2023年7月23日(日)名古屋・BL cafe
2023年8月12日(土)浜松・窓枠
2023年9月18日(月・祝)山形・山形テルサ

朝倉さや プロフィール

1992年6月29日、山形県出身。
民謡日本一に2度輝き上京。2013年デビュー。
2020年ユニバーサルミュージックよりメジャーデビュー。
歌の力で常識を塗り変え、感動を届ける、唯一無二の存在。失われた日本民謡文化の復活にも邁進中。
シンガーソングライター? いや、全てを超越するライフソングライター。

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