木村徹二が東京・中野でワンマンライブ開催、囲み取材&本編レポート! 『みだれ咲き』含む24曲を熱唱、「木村家全員で紅白に出たい」

木村徹二
2024.12.2

歌手の木村徹二が11月29日、東京・中野区のなかのZERO 大ホール「木村徹二 LIVE Ⅱ 〜時代をつくる男、テツジ自信有り!」を開催した。

演歌界の大御所・鳥羽一郎の次男として知られ、演歌歌手デビューして今年で3年目を迎えた木村徹二。同ライブは、木村にとって2度目のワンマンコンサートとなる。昨年9月に開催されたファーストコンサートは小ホールでの開催だったが、今年は大ホールにステップアップ。全国各地から駆けつけた約1000人の観客を動員した。

最新曲『みだれ咲き』他、ピアノ初披露&80年代女性アイドル曲をカバー!

木村徹二

ライブは、デビュー曲『二代目』のMVに出演した津軽三味線奏者の三山貢正との共演で、最新曲『みだれ咲き』を披露してスタート。“大輪の花を咲かせる”という熱い想いが込められたライブの幕開けにふさわしい楽曲に、客席は一気に熱を帯びた。

木村は観客に感謝を伝えてから「ようやくワンマンライブの日を迎えることができました。僕も楽しみにしていましたが、皆さんも楽しみに来てくれたんだと思います。普段のコンサートでは味わえない緊張感や高揚感を楽しみながら歌うので、最後まで楽しんでいただければ」とあいさつ。

木村徹二

色とりどりのペンライトの光で場内に幻想的な光景が広がる中、木村はオリジナル曲『つむじ風』『最後の酒』を情感たっぷりに歌唱。

そして、歌手、父として尊敬する鳥羽一郎とのエピソードを話してから、鳥羽の代表曲『兄弟船』『鯱』『カサブランカ・グッバイ』山川豊『アメリカ橋』『夜桜』『北斗星』を披露。鳥羽と山川の代からの演歌ファンも多くいる客席を沸かせた。

兄・木村竜蔵が登場、竜徹日記の楽曲を披露

木村竜蔵・木村徹二

ライブ中盤、木村徹二と共にポップスデュオ「竜徹日記」で活動し、プロデューサーを務める兄の木村竜蔵がステージに登場。観客の大歓声を浴びた竜蔵が「恐れ入ります。兄の木村竜蔵でございます」とあいさつすると、会場は笑いに包まれた。

続いて、この日36歳の誕生日を迎えた木村竜蔵のもとに、サプライズのバースデーケーキが登場。観客から『ハッピーバースデートゥーユー』の合唱で祝福を受けた竜蔵は「ありがとうございます」と満面の笑顔を見せた。その後も兄弟でユーモアあふれるトークを交わして客席を盛り上げてから、2人は竜徹日記の『花が笑う』を歌唱し、竜蔵のソロで『誰かのヒーロー』を披露した。

木村竜蔵・木村徹二

温かい雰囲気に包まれたライブ中盤には、ステージ背面のスクリーンに木村徹二の単独インタビュー映像が映し出された。「NHK紅白歌合戦や大きな舞台に進出したい」と、演歌歌手3年目を迎えた木村がこれから形にしたい未来や目標を力強く語ると、客席から万雷の拍手が送られた。

その後木村は『時代おくれ』でピアノの弾き語りを初披露。美しい音色を奏でた後には、松田聖子薬師丸ひろ子などの80年代アイドルのヒット曲をカバー歌唱した。さらに11月27日に発売したカバーアルバム『ザ・カバーⅡ ~海とか山とか旅とか酒とか~』から、『みちのくひとり旅』などを歌唱し、新たな魅力を存分に見せて客席を驚かせた。

木村徹二

オリジナル曲『夢の花道』『男の拳』を経て、ライブは終盤へ。写真・動画撮影OKタイムを設けて再び『みだれ咲き』を披露し、自信に満ちた圧巻の歌声を会場中に轟かせて本編を締めくくった。

その後、熱いアンコールを受けてステージに再登場した木村は、亡くなった祖母に思いを込めて『ハマナスの眠り唄』をしっとりと歌唱、ラストにはデビュー曲『二代目』を力強く披露した。約2時間半・24曲、ユーモアたっぷりの軽妙なトークも交えて客席を盛り上げたライブは、盛況のうちに幕を下ろした。

木村徹二

兄・木村竜蔵と結成したポップスデュオ「竜徹日記」を原点に、演歌歌手・木村徹二の3年目の集大成を見せた同ライブ。大きな舞台を目指してさらなる飛躍を誓い、ファン一人ひとりと熱い思いを交わした一体感あふれるステージとなった。

木村徹二

「お客さんにいいお土産を持って帰っていただきたい」

開演前、木村徹二は報道陣向けの公開リハーサルを行い、兄・竜蔵同席のもと、囲み取材に応じた。

木村竜蔵・木村徹二

徹二は「演歌を歌ってこなかった人生だったので、始めた当初は上手くできるのかなと思いながらやり始めました。周りの人の演歌を聴くたびに、もっと頑張って練習しなきゃと試行錯誤して、歌い方も変わりました。最近デビューから丸2年が経ったばかりで、今日は今の木村徹二を全力で出し切れたらいいなと思います。1年ちょっとでステージもステップアップしたので、場所に恥じないように一生懸命歌って、来ていただいた皆さんがいいお土産を持って帰っていただければ」と意気込みを語った。

今回のライブタイトルについては「前回もそうですが、今回も一切ライブタイトルについて口出ししないようにしました。自分で考えると自己評価で、照れくさいことを言わずカッコつけたタイトルにしようと思ってしまうので、スタッフさんが作ることで結構思い切ったタイトルになったかと思います。いつも通り、ユニークな感じの名前をつけてもらったので、それに負けないようにやりたい」と明かした。

木村徹二

11月29日の“いい肉の日”にからめて「いい肉を焼いてあげたくなる女性は?」と聞かれた徹二は「お袋か妹ぐらいしかいないですね。クリスマスは一緒に住んでいる兄貴と一緒になるのかなと思うんですけども…」と話すと、兄の竜蔵が「僕はちょっとデートで忙しいので…」とジョークでかわし、笑いを誘った。

「彼女を作る予定は?」という踏み込んだ質問に、徹二は「作る予定はないです。どうしても忙しいというのもありますので。YouTubeで結婚したんじゃないかという動画が流れていて、いまだに兄貴と住んでいますから、結婚も何も相手もいません。兄貴と二人で暮らしているのが(彼女ができない)要因かなと思いますけども…」と答えていた。

兄・竜蔵「弟には時代を作ってほしい」

木村竜蔵・木村徹二

ポップスデュオ「竜徹日記」として共に活動し、演歌歌手のデビュー前から徹二を見守ってきた兄の竜蔵は「演歌歌手デビューの段階で仕上がっていたので、あまり言うことはありません。1年2年と忙しい中で、成長したポイントは体力面。ケアや体調管理がこの一年でさらに良くなった」と明かした。

また、プロデューサーを務める竜蔵は「弟には時代を作ってほしい。2人の共通認識として、演歌界をアップデートしていきたい。紅白で北島三郎さんが大トリを務めていた時代を、僕たちがもう一度作れたら。キラキラした男性演歌歌手が多い中で、弟の売りは男っぽくて泥くさいところ」と期待を込めた。

木村竜蔵・木村徹二

昨年末に日本レコード大賞新人賞を受賞してからこの1年の変化について、徹二は「全く変わってないですね。日本レコード大賞新人賞を受賞しましたが、まだまだ全然売れているという状態ではないです。よりたくさんの方に歌を聴いてもらってコンサートをするというのが一番の目標です。ありがたい賞をいただいてからそこで止まらずにひたすら駆け抜けてきた1年でした」と明かした。

「木村家全員揃って紅白に出たい」

木村徹二

これからの最終目標について、徹二は「ゆくゆくは海外でコンサートができたら最高だと思います。日本の大きな会場でコンサートができるようにステップアップしていけたらと思いますが、海外に演歌好きな人もたくさんいらっしゃるので、そういう人たちに聴いてほしいと思っています。その時は兄と共演しないです(笑)。申し訳ないです、予算の関係で…。一人カーネギーホールです」とジョーク交じりに語った。

兄の竜蔵は「彼は努力家で地に足がついているタイプで、今後も楽しんでいただけるように力を合わせて頑張っていきたいと思います。頑張れ!」と熱いエールを送っていた。

最後に徹二は「年末の大きいステージに父も叔父も出ていたのを小さい頃から観ていたので、そこに立てたらうれしい。今は家族で仲良くコンサートで回っているので、一番は(鳥羽、山川と共に)全員揃って紅白に出られたらこんな最高なことはないですね」と野望を明かしていた。

唯一無二の歌声とキャラクターでファンの心をつかむ演歌歌手・木村徹二。彼が思い描く大輪の花を咲かせる日を心待ちにしたい。

木村徹二

セットリスト

M1 みだれ咲き
M2 つむじ風
M3 最後の酒
M4 兄弟船
M5 アメリカ橋
M6 鯱
M7 夜桜
M8 北斗星
M9 カサブランカ・グッバイ
M10 花が笑う
M11 誰かのヒーロー
M12 時代おくれ
M13 DESIRE -情熱-
M14 SWEET MEMORIES
M15 セーラー服と機関銃
M16 北の旅人
M17 北酒場
M18 みちのくひとり旅
M19 津軽恋女
M20 山河
M21 夢の花道
M22 男の拳
M23 みだれ咲き

EN1 ハマナスの眠り唄
EN2 二代目

木村徹二『ザ・カバーⅡ ~海とか山とか旅とか酒とか~』

発売中

品番:CRCN-20493
価格:¥ 3,000 (税込)

【収録曲】

1.アメリカ橋
2.石狩挽歌
3.北酒場
4.みちのくひとり旅
5.氷雨
6.酔歌
7.北の旅人
8.津軽恋女
9.北の鴎唄
10.玄海ブルース
11.旅の終りに
12.山河

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